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韓国ドラマ「神の天秤」を観て

 
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りこです。 北海道在住 猫好き・ お笑い・韓流ドラマ・ 野球・音楽・散歩・掃除が好きです。
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2008年

配信全16話(1話約54分)


簡単あらすじ

検事を目指し何度目かの司法試験に挑んだチャン・ジュナだったが不合格だった。

彼の事を支えるのは母親とタクシー運転手の弟 そして恋人ウンジだった。

家計は苦しかったが仲の良い家族でジュナが合格する日を待ち望んでいた。

同じく司法試験に挑んでいたキム・ウビンは両親の元何不自由なく暮らしていた。

父は検事として大きな案件を担当していた。

そしてウビンは見事合格を果たした。

彼は友人や後輩と祝杯を挙げ泥酔した状態で 同じく検事を目指していたが不合格だった先輩を慰める為にひとりで家を訪ねた。

しかし先輩は引っ越していたのだがウビンはそれを知らなかった。

そこで事件が起きた。

真っ暗な室内に入るといきなり襲われたのだ。

金槌で頭を打たれながらも傍にあった本で顔を庇いながら足で相手を突き飛ばしてしまった。

その後静かになった室内でウビンが目にしたのはダンベルに頭を打ち死んでいる女性だった。

激しい動揺の中彼は指紋を消し部屋から出た。

しかし目撃者がいた。

帰宅したウビンは母に全て打ち明け自首すると言った。

だが母はそれを止め徹底的に隠蔽する道を選ぶ。

ウビンも言い含められその後留学した。

そうして2年後帰国したウビンは司法修習生となる。

そこで同期として机を並べるのは後輩のヨンジュ・先輩男性そして漸く合格したジュナだった。

しかしジュナはある強い決意を持って司法試験に挑みこの修習の場に来ていたのだ。

それは恋人を殺した真犯人を見つけるという執念だった。

感想

ウビンが死なせてしまったのはジュナの恋人だったのですね。

恋人はウビンが部屋に入る少し前に暴行されたのです。

その直後ウビンが訪ねその男は逃げたのですが恋人はまたあの男が来たと思い反撃したのです。

ウビンは正当防衛の状態ではあったのですが 母親は自首すると言う息子の将来を危惧したのか徹底的に反対したのです。

それでも正当防衛だと主張するウビンは このまま罪悪感を持ちながら生きるのは嫌だと母に訴えますが 母はたとえ正当防衛だとしても殺人を犯して検事がやれるのかと逆に息子に訊ねるのです。

言葉に詰まるウビンでした。

自首すべきだと思いながらも 将来の希望が叶わなくなるのではという閉塞感の中で 母と息子はこの出来事を一生隠し通すと決めたのです。

夫に相談しても自首を勧める事は分かり切っていた母親でしたから 息子をこの事件から遠ざける為司法研修を先延ばしにして留学を決めたのです。

2年後 帰国したウビンは研修に入るのですがそこで同じクラスになったのがチャン・ジュナだったのですね。

ふたりは気が合い親友になったのです。

ウビンの家に泊まった事も有り 母親もとても気に入ったジュナの人柄だったのですね。

ジュナは司法試験に不合格だった2年前恋人が待つ屋根部屋に重い気持ちのまま向かったのです。

しかしそこには頭から血を流して亡くなっていた恋人がいました。

泣き叫ぶ彼でしたが警察はジュナを容疑者として連行したのです。

当初茫然としていた彼は何も答える事が出来ずにいたのですが 警察はジュナを犯人と決めていました。

その後どれだけ否定しても疑いは晴れなかったのです。

ジュナの母親はショックで倒れ 意識が戻った後は生きる事に悲観的になるのでした。

そんな母の様子を間近で見ていた弟がいました。

ジュナは母を心配するあまりどうしても会いたいと訴え 刑事の一瞬の隙を見て逃げ出したのです。

偶然弟の車の前に飛び出して来た兄と刑事たちでしたが 手錠を掛けられる兄の姿を目の当たりにして弟は叫んだのです。

「僕が殺した」と。

兄のジュナは自分を庇う為に言った嘘だと刑事たちに訴えたのですが 弟に前科がある事で刑事も疑いの目を弟に向け始め 更には目撃者と言う女性も弟に間違いないと証言したのです。

ジュナの必死の訴えも届かず 留置された弟はその後裁判を受け自白が決め手となり無期懲役刑で刑務所に送られたのです。

ですが悲劇が起こるのです。

弟の弁護士を探すジュナでしたが依頼したい弁護士にはかなりの大金を要求されるのです。

ジュナは借入が出来ず八方塞がりの状態に追い込まれるのですが そんな絶望感の中母は自ら車道に出て事故死したのです。

そして保険金を弁護士費用に充てて弟を救って欲しいとジュナに遺書を残したのです。

ジュナは母親の命を懸けた願いと弟の自白の意図が痛い程分かっていたので 自分が検事になって必ず弟の冤罪を晴らすと誓うのです。

司法修習生の厳しい研修を受ける中でもジュナは恋人を殺した真犯人への手がかりを探していました。

警察で保管されている遺留品を受け取りその中に見覚えのないキーホルダーを見つけたのです。

それは司法のシンボルと言われる天秤のデザインでした。

ジュナはこのデザインを選ぶのは司法関係者だと推測し製作した工房を探し出す事にしたのです。

実はこのキーホルダーはウビンを慕う後輩のヨンジュが彼の司法試験合格の日にプレゼントした物だったのですね。

彼は泥酔していたのでヨンジュがポケットに入れた事は覚えていたのですがデザインに関して鮮明な記憶が無かったのです。

ある日ジュナが男に襲われ助けに入ったウビンはケガを負わされました。

あの男は妹を殺されその腹いせに自分を襲ったのだと説明するジュナです。

そしてその妹とはジュナの恋人だったと聞かされたのです。

この時点ではまだ他人事だったウビンなのです。

この後 研修で刑務所を訪れた時 暴行の容疑で収監されたその男に会い 更にはジュナの弟も受刑者である事を知ったウビンでした。

しかもジュナと男の会話の中で知ったのは 殺された妹が住んでいた場所がウビンの起こした事件現場だったという事でした。

そしてジュナの弟は犯行を自白し受刑している事。

「弟は殺していない。真犯人は今でものうのうと暮らしているんだ」と見えない相手にぶつける様な強い憎しみを感じる言葉を続けたのです。

自分の事だと察したウビンは思わずその場を離れたのです。

茫然とするウビンにその後ジュナは事件について打ち明けました。

恋人が殺された日時や指紋の無い本の違和感など。

これはウビンの事件と当然一致していました。

指紋の無い本と言うのは被害者の女性に襲われた際に 防御の為にウビンが掴んだ本ですが カバーが掛かっていたのです。

女性が死んでいると確認した後指紋を拭き取りそのカバーを外し証拠隠滅していたのですね。

ジュナは絶対に真犯人を許さない どこまでも追いかけるとその強い意志と無実の弟を救うと言う信念をウビンに打ち明けたのです。

そして母が命を懸けてまでも作ったお金の意味も知らされたのです。

ジュナはその犯人が目の前のウビンとは思いもせず親友として自分の抱えている事実を打ち明けたのですね。

ですがウビンは激しい動揺を覚え吐き気を抑えられないのです。

自分を責め苦しむウビンは恐怖を覚えていくのです。

後日 ジュナは犯人の証拠品があると説明し現場にあったキーホルダーをウビンに見せました。

ヨンジュから貰った天秤のキーホルダーでした。

ジュナは「自分の物でも恋人や弟の物でもない」と説明し犯人が落としたんだと確信を持っているのです。

更に天秤が傾いている事から量産品ではなく注文品だと考え工房を探している事もウビンに打ち明けたのです。

その後ウビンはヨンジュに探りを入れキーホルダーを失くしたと説明しその工房で新たに作って貰おうと彼女を誘導するのです。

ですが ヨンジュはある事から既にジュナの弟の事件を調べ始めていたのです。

自白だけで犯人と断定された事等 法律を学ぶ者として不可解さを感じていたのですね。

そうして遺留品として見せられたのがあのキーホルダーでした。

ウビンに贈ったこの世にひとつしかないキーホルダー。

それを手掛かりにジュナが真犯人を探していると知るのでした。

激しく動揺する彼女でしたがウビンに直接聞いてみる事にしたのですね。

しかし失くしたと言い張るウビンの言葉を信じるしかないヨンジュなのです。

ウビンは危機感を覚え事件を調べているヨンジュを自分の味方にしようと彼女の自分に対する気持ちを利用するのです。

ヨンジュさえキーホルダーの持ち主を知らないと言えばそれで済むと考えたのですね。

ヨンジュはそうとは気づかず彼の急な接近に喜ぶのです。

ふたりは恋人関係になるのです。

キーホルダーに関してのヨンジュの様子に違和感を覚えたジュナは きっと彼女に近い人物が持ち主なのではと疑い そうしてそれがウビンであると知るのです。

徐々にウビンに対して疑惑を抱き始め るジュナです。

事件当日の目撃者と会ったジュナは更にウビンへの確信を持つのです。

そうして研修で模擬裁判が開かれる事になった時です。

ジュナは敢えて弟の事件を取り上げて欲しいと教授に直談判したのです。

そうして模擬裁判が教授と研修生参加の元開かれ 検事役をウビンが 弁護士役をジュナが 判事役をヨンジュが担当したのです。

緊迫した展開になりウビンは墓穴を掘らない様準備し 被告人に実刑を求刑しジュナは無実を訴えたのです。

最終日陪審員制度により多数決で有罪を言い渡されたという結果になりました。

しかしこの頃は既にウビンが真犯人だと確信をもっていたジュナは友人関係を解消しふたりは険悪な仲になっていたのです。

ですがジュナには決定的な証拠は掴めず時間だけが流れ研修期間を終えたのです。

その後 ジュナとヨンジュは検事になりウビンは敢えて弁護士の道を選んだのです。

ヨンジュとウビンは婚約しました。

ウビンにとっては好ましくない事態になるのです。

ヨンジュがジュナの弟の事件を再捜査する事になったのです。

担当検事に任命され詳細に捜査を始めたヨンジュでした。

目撃者に会い確認したのです。

写真を見せ事件当日見たのはこの人物か?と。

目撃者の男はそうだと認めたのでした。

携帯に残してあるウビンの写真。

ヨンジュは衝撃を受けましたがしかし検事としての判断をして欲しいとジュナの言葉に頷くのです。

直接話を聴いても上手く言い逃れされる事は承知していたジュナとヨンジュはウビンに対してワナを掛ける事にしたのです。

ヨンジュが誘導しウビンの行動を写真に残すという役割でふたりは実行したのです。

内心ヨンジュは自分たちが仕掛けたワナに婚約者のウビンが掛からぬ事を願うのですが その思いは届きませんでした。

思惑通りに動いてしまったウビンにヨンジュはそれを証拠として提示し彼を殺人事件の容疑者として逮捕すると告げたのです。

恋人に最も辛い言葉を言わせてしまったウビンでした。

ウビンは自分を嵌めた事を詰るのですがヨンジュはただ彼を見つめるだけでした。

ウビンは未だ怒りが収まらずこう言ったのです。

「お前を愛していない

一瞬たりとも愛した事は無い

婚約指輪をはめた時も

愛していなかった 利用しただけだ」 と。

ヨンジュは

「私を愛さなくてもいい でも戻って欲しい」

「私が知っているいい人だった頃のあなたに」

そう告げその場を後にしたのです。

ウビンは起訴されました。

その後正当防衛という判決が出されたのです。


最終回の最後のシーンはなんとウビンとヨンジュは結婚したようです。

元来の明るくいい人だったウビンに戻ったのですね。

私が感じた一番の判断ミスをしたのはウビンの母親だったと思いましたね。

息子への愛情が彼を窮地に追い込んだ様に思います。

彼も大人でしたが息子を守る方法が間違ってしまったのですね。

そして彼もまた母の方向に自らも進んでしまった。

隠蔽する事で息子に重い荷物を一生背負わせ償う機会を奪ってしまったのは残念ですが 最終的に自らの罪を認めジュナや無実の罪を着せてしまったジュナの弟へ謝罪出来た事は救いかなと思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございました♪

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