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韓国ドラマ「優雅な母娘」を観て

2024/04/09
 
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りこです。 北海道在住 猫好き・ お笑い・韓流ドラマ・ 野球・音楽・散歩・掃除が好きです。
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2019年

配信全103話(1話 約34分)

最高視聴率 22.8%


簡単あらすじ

ひとつの病院に妊娠8か月のふたりの妊婦が救急搬送された。

ひとりは自然分娩 ひとりは帝王切開の末共に男の子が産まれた。

1989年10月21日の事である。

早産だったために乳児は保育器に入っていた。

この日母親になったのは チャ・ミヨン 夫は事故を起こし生命の危機に遭っていた。

もう一人の母は チョ・ユンギョン 大手ジェイ化粧品創業者の一人娘であり担当医の女医ソ・ウナとは友人だった。

ある夜 ユンギョンの子供が危篤になった。

病院から連絡を受けた女医は駆け付けたが間に合わなく子供は亡くなった。

ウナは父親から ジェイ化粧品の跡取りを死なせた事は彼女にとっても病院にとっても死活問題だと言われ 同日に産まれた子供と交換しろと言われる。

またその夜ウナは病院を離れ男性とホテルで会っていた事 飲酒していた事も知られる訳にはいかなかった。

それらを隠す為に女医ウナは ミヨンの子供とすり替える事にし 赤ちゃんの足に付けられたネームを取り換えたのだ。

しかし その現場をひとりの看護師に見られた為に交換条件を出し彼女を退職させた。

ミヨンは子供の死を告げられた。

程なくして事故で入院していた夫が回復途中に死亡してしまう。

また 夫が開発していた化粧品の原材料に関する特許もジェイ化粧品に略奪されてしまう。

その上 ミヨンは謂れなき横領の冤罪で逮捕され 無実を訴えるが 届かず禁固 2年の刑罰を受けてしまう。

一度に全てを失くしたミヨンは子供・夫の死・特許略奪・自分を無実の罪に陥れた相手に対して復讐を誓う。

2年後 デパートで当時2歳の女の子が誘拐されるという事件が起きた。

その子の母親の名は ソ・ウナ(女医)

事件は未解決のまま捜査は打ち切られた。

時が流れ28年後 カナダから一組の家族が帰国した。

母親と娘と息子。

3人はある目的があり 長い年月を掛けて練った計画を実行する為に韓国へとやって来たのだった。

感想

とても惹き付けられるドラマでしたが 復讐を始めたミヨンの気持ちは理解出来るものではありました。

ですが どうしても同情が出来ない方法でしたね。

ミヨンは保育器から出られた我が子を抱いて 退院も間近と喜んでいた矢先に死亡したと言われ 納得など出来るはずもない悲しみと 憤りを覚えていきます。

でもまさかそこで子供のすり替えが行われた等想像もしませんよね。

一方のユンギョンは他人の子を我が子だと思わされ その後愛情深く30年間育てるのです。

当時 子供をすり替えた女医のウナは 我が子の死亡が納得できないミヨンに詰め寄られ暴言を吐いてしまいます。

「あなたが健康に産まなかったのが悪いんだ」と。

自分が行った残酷な事実を隠すためとは言え この言葉は酷すぎますね。

ミヨンはウナに対して復讐心を持つのです。

ミヨン夫婦と親しかった記者 インチョル がいたのですが 夫が開発した化粧品原材料の特許を奪った件を記事にする為に取材していました。

その過程で偶然女医ウナの会話を聞いてしまうのです。

ミヨンとユンギョンの子供をすり替えた事を。

当時ウナに好意を抱いていたそのインチョルは 秘密を守る代わりにウナとの結婚を約束させたのです。

ミヨンを裏切り特許略奪の件も有耶無耶のまま終わらせるのですよね。

この男性も許せないひとりなのです。

でも彼はずっと後悔の念を抱いてはいたようなのですが 後々苦しむ事になるのです。

もうひとり許せない人物がいます。

ジェイ化粧品の当時の社長で現在会長である ウンギョンの夫です。

夫を殺した男。

そして特許を奪った男 ク・ジェミョン

このジェミョンには終始イライラさせられましたね。

反省という言葉を持ち合わせない人物で 最後の最後まで呆れる程自分勝手な男でした。

ミヨンは名前を変えてキャリーと名乗っていました。

彼女は出所後宿泊先が火事になり 一緒にいた刑務所の同部屋だった女性が巻き込まれて死亡してしまうのですが そこでその女性がミヨンだと報道されてしまいます。

それを利用するのですね。

そうしてカナダへ渡るのです。

ですから 復讐相手の前に出ても彼らに分かるはずもないのです。

30年前の事ですしミヨンは死亡していると思っています。

名前も違いますし キャリー(ミヨン)は大変な資産家になっていたので 復讐の為に彼らの前にいても気が付かれる事も無かったのですね。

そしてミヨンの復讐の手助けをするのが 娘のユジンと息子のデニー

それに秘書でした。

ミヨン達は 緻密な計画の元韓国へ帰国して 彼らの前に現れ復讐を開始するのです。

ミヨンは言います。

「最もしあわせな時に全てを失わせる」と。

復讐の為だけに生きてきたミヨンでしたが 彼女もまた深く残酷な罪を犯していたのです。

ミヨンを母と信じている娘ユジンは 実は28年前に誘拐してきた女の子だったのです。

あの憎い女医ウナの子でした。

その娘とカナダで養子にした息子デニーに 自分に起きた過去の屈辱とどれ程苦しくて辛かったかを聞かせ 次第にそのふたりにも母親の仇を打ちたいと思わせていったのです。

ふたりにとってミヨンは愛情をくれた優しい母だったようです。

ですから余計に母によって刷り込まれた復讐の感情が心に根付いたのかもしれませんね。

そしてそれが悲劇を引き起こすのです。

ミヨンの娘とされているユジン(ユラ)はあのウナの実子。

知らずにいるユジン(ユラ)は自分の実の親に対して貶める行為をしていくのですね。

そしてまたもうひとつの家族がいました。

ミヨンの子供とすり替えられたユンジョンの息子ク・ヘジュンです。

彼は3年前にユジンと1日だけ旅先で出会い恋に落ちました。

ですがユジンは知ってしまうのです。

ヘジュンが敵(ジェイ化粧品)の息子であると。

そして会う約束をしていた日 ユジンは姿を消すのです。

ヘジュンは約束の場に来ないユジンを待ち 事故に遭ってしまうという過去がふたりにはありました。

その後再び出会いますが 復讐の相手として接するユジンと 3年前にナゼ約束を破り消えたのかを知りたいヘジュンでした。

心の底では愛し合うふたりです。

このふたりの間に入ってくるのがユジン(ユラ)の妹セラで ヘジュンの婚約者でもありました。

セラはとにかくユジン(ユラ)を嫌いました。

実の姉だとは知らずにいますが 愛するヘジュンがユジンを想っている事を感じ 激しい嫉妬を覚えるのです。

そしてまた セラは行方不明の姉の存在そのものが嫌いだったのです。

母親がいつまでも姉の事を思い続けて 自分の事は目に入らないと思い込んでいました。

寂しさから姉を憎いと思い 行方不明のままでいて欲しいと本気で思っているのですね。



韓国でも視聴率の高いドラマだったようですね。

第1話から惹き込まれました。

ミヨンが罪のないユジン(ユラ)に復讐心を植え付けた事は やっぱり許せませんでしたね。しかもユジン(ユラ)を誘拐したのですから。

女医のウナは確かにプライドが高く なんでも誰かのせいにする人で決して謝罪などする人ではありませんでした。

けれど 僅か2歳の娘が誘拐された事の親としての苦しみは計り知れないものだったと思うのですね。

そしてその娘ユジン(ユラ)に実の親を敵と教え 憎しみを植え付けた事はとても残酷です。

ミヨンも終盤その罰を受ける事になりますが 観ていてユジンが可哀想でしたね。

復讐の矢面に立たされていたのもユジンでしたから。

最終回は泣くシーンが多かったですね。

ミヨンが求めたのは心からの謝罪でした。

でも諸悪の根源になった赤ちゃんのすり替えをした女医ウナはそれを強く拒みました。

しかし終盤 彼女は事故に遭い 脳に損傷を受け認知症の症状が出るようになりました。

車椅子の彼女は ある日 偶然ミヨンと出会いました。

すると 突然手を擦り合わせて謝るのです。

本当はずっとその気持ちを持っていたのだと ミヨンに謝りたかったのだと分かるシーンでしたね。

記憶に残りそうな印象深くて面白く切ないドラマでした。

最後まで読んでいただきありがとうございました♪

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