韓国ドラマ「左利きの妻」を観て
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2019年
配信全103話(1話約35分)
「簡単あらすじ」
イ・スホとオ・サナは入籍後新婚旅行に出掛けたが 滞在先のホテルで夫が行方不明になった。
部屋に戻らない夫を心配して探し始めたサナはホテルの外に落ちていた腕時計を見つける。
それは紛れもなく夫の時計であることから 夫の身に何かが起きたのだと不安を募らせる妻だった。
実は夫は同じ施設で育った女性エスターとその恋人のパク・ドギョンの3人で車での移動中事故に遭い重傷を負っていたのだ。
しかし警察から事故の情報は無く道路にもその痕跡すら認められなかった。
時を同じくして 父親が研究して開発した化粧品が 契約した企業ではなく他の会社から同じ成分の商品が販売された事で 父の会社は提携企業から損害賠償請求され倒産に追い込まれていた。
その後ショックを受けた父親は脳梗塞を患い失明を余儀なくされる事になる。
行方不明のまま何の手掛かりも掴めず夫を探す日々が続き8か月が過ぎた。
サナは夫スホの子供を身籠っていた。
夫はそれを知らずに消えてしまったのだ。
そして更に不運が続く。
サナは夫を捜索中に破水してしまい難産の末男の子を出産した。
産まれた子の顔を見た後 彼女は出血多量等で昏睡状態となった。
サナが再び目覚めたのは出産から2週間後だった。
子供に会いたいというサナに母親が告げた言葉は「子供は死んだの・・・1週間前に心臓に異常があった」だった。
感想
久しぶりに長編を観ました。
二転三転するストーリーでしたね。
突然行方不明になった夫スホは 赤ちゃんの時に道端に捨てられていたのでした。
その道を通りかかったサナの両親によって命を救われたのです。
その後施設へ入り10年間過ごした後サナと共に育ったのです。
大学病院の救急専門の医師になりサナと結婚するのですが ふたりは両親にも内緒で入籍をしたのです。
実はスホは腎臓移植が必要で身寄りが居なかった事もあり 結婚すれば身内として移植が出来る為 サナはスホには打ち明けず入籍後ドナーになったのです。
移植後その事実を知ったスホでした。
彼は孤独だった自分の人生にサナとの出会いで奇跡が起きたと言います。
ふたりは結納の贈り物として腕時計を選びました。
スホが医者として治療の際指輪が患者さんを傷つけてしまう事もあるとして 時計にしたのです。
ペアの時計ですが女性用を選ぶ時サナが左利きであるので 修理の依頼を考えているスホでした。
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夫の行方不明から5年が経ち有力な情報は得られないままでした。
サナには絶対に夫は生きているという強く信じる気持ちがありました。
仕事をしながらチラシを貼ったり道行く人に配ったりとスホを探し続けています。
しかしサナの知らない所で恐ろしい事が起こっていたのですね。
行方不明当時車を運転していたのは同じ施設に居たエスターという女性でしたが もうひとりオーラグループという大財閥の会長の孫ドギョンも一緒でした。
前方から来たトラックを避けようとして事故を起こし ドギョンが死亡したのです。
エスターは助かりましたがスホは意識不明の状態でした。
恋人のドギョンの死亡を確認したエスターは意識のないスホをドギョンに仕立てようと整形を依頼するのです。
その手助けをする男性がいたのです。
エスターはドギョンの子供を妊娠していてどうしても結婚し財閥の嫁となる事が目的だったのですね。
その為ドギョンは生きていて貰わなければならない存在だったのです。
完璧に誰にも気づかれない様にとドギョンの顔に変えられてしまったスホでした。
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サナは理学療法士の資格を取りました。
ある日ドギョンとなってしまったスホのリハビリの担当者がサナに一時的に交代を頼みました。
ドギョン(スホ)は事故から5年の間植物状態だったのです。
家族が話しかけていましたが 誰の言葉にも反応せず 眠ったままでした。
ところがスホの声を聞いた途端指が動いたのです。
またスホのスマホの着信音が鳴った時にもドギョンは反応しました。
それはスホとサナのこころを繋ぐ曲だったのですね。
そうして彼女のリハビリの甲斐がありドギョン(スホ)は目覚めたのです。
しかし記憶を失くしているので自分がスホである等とは思いもしないのですね。
家族やエスターにあなたはドギョンだと言われ信じていたのです。
ただ何故かサナを見ると胸が痛み彼女に惹かれるその理由が分からずにいたのです。
それはサナも同じでドギョン(スホ)と接していると涙が出たり胸の奥が痛むのでした。
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ドギョン(スホ)は回復しましたが 時折放つ言葉や特徴的な癖などがサナを迷いの世界に連れて行くのです。
例えば靴紐の結び方・なだめる時の言葉・持病のアレルギー・医学の知識 等。
どれもがスホを連想させるものだったのです。
そしてサナはドギョンの身体に残っている腎臓移植手術の跡を確認しました。
彼は間違いなく夫のスホであると確信を持つのです。
しかしそれを信じる人は家族でさえもいませんでした。
ドギョン(スホ)もサナを特別な人と感じる「何か」はあるけれど その意味は夫である等とは到底考えられるものではないのですね。
サナは何とかして思い出して欲しいと必死に訴えますが ドギョン(スホ)は離れて行くのです。
というのもドギョンと思い込まされているので彼の横には妻のエスターと子供がいるからなのです。
自分はふたりの家族として生きるべきなのだと決めるのです。
諦め切れないサナでしたが ドギョン(スホ)の苦しみも理解し ふたりは離れる事にしました。
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サナに電話が入ります。
それは警察からで夫スホの遺体が発見されたというのです。
白骨化している遺体のDNAが夫と一致したと報告を受けるのです。
それでもサナは夫の死を受け入れられず否定しますが 遺留品を見せられ愕然とします。
女性用の腕時計でした。
裏には購入の際希望したイニシャルが刻まれていました。
サナは目の前の遺体がスホである事を認めざる得なかったのです。
失意の底にいる彼女はスホの後を追う行動に出ますが 家族の説得にただ泣くばかりでした。
しかし再度遺留品を見つめている時に気が付くのです。
刻印も同じだったけれどただひとつ その時計には大きな違いがあったのです。
それはネジの位置でした。文字盤に向かって右側に付いていたのです。
修理後妻サナに渡す為スホが持参していたのはネジが左側に付いている左利き用の腕時計でした。
夫は生きていると再び確信を持つサナです。
偽の腕時計を用意して迄も遺体をスホだと思わせる工作をした人物が確かに居たのです。
そうして過ごす中 遂にスホの記憶が戻る時が訪れるのです。
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ふたりを取り巻く環境はドギョンの祖父が会長を務めるオーラグループと サナの父親が開発している化粧品の販売取引に関する事であったり 父親の失明の原因になった件が実は事故で死んだ本物のドギョンが関係していたりとなにかと因縁がありましたね。
そしてドギョン(スホ)として生活しているパク家には オーラグループのトップの座を狙う会長の次男の嫁がいました。
会長夫妻には亡くなった長男夫婦がいましたが二人の間には子供がいたのです。
会長夫妻にとっては孫ですね。
しかしその子の行方は分からぬままで 祖母は自分が生きている間に探したいと切実な想いを抱いていたのです。
またスホの両親に関わる事実もパク家にあり スホの出生の秘密も明らかにされるのです。
更に驚くことが待ち受けています。
死んだと聞かされていたサナとスホの子供が実は生きている事。
サナの母親のウソが明かされるのです。
そして更に起こる問題はスホとサナが逆の立場になってしまう様な出来事でした。
目の前にいるドギョンは実は夫スホだと確信を持って訴えたけれど受け入れて貰えなかったサナでしたが 今度はスホがサナの記憶に訴えかける事態になるのですね。
こんなに近くに居て夫だと或いは妻だと訴えても相手に気付いて貰えない辛さを お互いに味わうようになるのです。
そうして更にふたりの絆は強くなるのですが 解決しなければならない問題がありました。
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主要な人物が多くて更にDNA鑑定が頻繁に出てくるドラマでしたね。
子供の頃父と自分を捨てた母親に恨みを持つ男性がいました。
母に認められたい気持ちと憎しみが交差している様な心情が見え隠れしていましたね。
またこの男性は 初めて愛した女性が自分に振り向いてくれず最悪の決意をしてしまうのです。
ですがどんなに彼女を自分の傍に置いても 心は最後まで得る事は出来ませんでした。
次第に愛情が憎しみに変わりそうになるのです。
ですが 彼はこれまで周りの人に憎しみを抱きながら生きて来ましたが 彼女だけはどうしても憎む事が出来なかったと言います。
こんなに愛しているのに 自分に振り向いてくれない彼女を苦しめたかったのに 出来なかった……と
彼は事故によって脳に損傷を受けていたのですが 徐々に苦しむ時間が長くなりました。
彼は死の間際言いました。
生まれ変わったら蝶になりたいと。
倒れて意識を失った彼は病院へ運ばれましたが その後を着いて行くように黄色い蝶がひらひらと舞っていましたね。
また それまで人を傷つけてきた彼が最後にささげた物がありました。
それにより光を得た人がいたのです。
最終回近くは泣けましたね。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪
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