韓国ドラマ「冬のソナタ」

2002年
配信全20話(1話約57分)
「簡単あらすじ」
高校時代同じクラスで仲の良かったユジン・サンヒョク・チェリン・チンスク・ヨングク。
そして転校生のチュンサン。
ユジンとチュンサンはいつしかお互いに好意を持つようになる。
ある夜ふたりは待ち合わせするがチュンサンは現れなかった。
翌日登校するとチュンサンが交通事故で死亡したと知らされる。
ユジンたちは葬儀に参列せず仲間たちで湖畔に集まり静かに別れを告げた。
それから10年の月日が流れた。
ユジンは建築事務所でデザイナーをし サンヒョクはラジオ番組のプロデューサーに。
チェリンはブティックのオーナーに ヨングクは獣医になりチンスクは仕事を探していた。
ユジンとサンヒョクは婚約していた。
その頃のユジンとサンヒョクは結婚間近な幸せなふたりだった。
しかし状況が変化し始める出来事が起こる。
ふたりの婚約式の夜 ユジンは街中で亡くなったチュンサンにそっくりな人を見たのだ。
思わず追いかけ無我夢中で探すも 見つける事は出来ず また婚約式には間に合わず中止になってしまう。
更に追い打ちを掛ける様にチュンサンによく似た男性が再び目の前に現れるのだ。
しかしそれは留学を終え帰国したチェリンの恋人としてだった。
その頃からユジンの心が揺れ始めサンヒョクの心にも不安が過り出す。
チェリンの恋人はイ・ミニョンと言うアメリカ育ちの建築デザイナーだった。
ユジンたちが集まる中チェリンはそのミニョンを連れみんなの前に現れたのだ。
あまりにもチュンサンに似ているので全員声も出ない状態だった。
やがてユジンとミニョンは仕事の関係で会う様になる。
ふたりの接近にチェリンもサンヒョクも一抹の不安を抱える。
ユジンもまたチュンサンにそっくりなミニョンに出会った事で動揺を隠せなくなる。
その後彼らには誤解を抱くような出来事が起こりユジンとサンヒョクの結婚も危ぶまれる。
更に ユジンの亡くなった父親とミニョンの母 そしてサンヒョクの父親との過去が更にユジンたちの関係を複雑にしていく。
感想
ユジンにとって初恋の人だったチュンサンでした。
そしてサンヒョクにとってはユジンが初恋でチュンサンの死後ふたりは交際し婚約者となったのです。
友人のチェリンもまたチュンサンが初恋で彼にそっくりなミニョンと出会い接近し恋人になったのですね。
あまりにもよく似ているその姿にチェリンはユジンたちが驚く様子を見たかったのでしょうね 含みを持たせた表情で皆にミニョンを紹介したのです。
彼は屈託なくチェリンの恋人として挨拶を交わしたのでした。
ミニョンと出会ってからユジンは気持ちが重く暗い表情が続くのです。
彼の中にチュンサンを探してしまうのですね。
実はユジンの勤める建築事務所「ポラリス」はスキー場の改装を依頼されていたのですが その依頼主の会社の新しい理事になっていたのがアメリカからやって来たミニョンだったのです。
ふたりは打ち合わせ等で顔を合わせますが ユジンは担当を降りるつもりでいたのですね。
ですがミニョンが敢えてユジンを指名して来たのです。
そんな婚約者の揺れ動いている気持ちに気付いたサンヒョクは 自身も不安ではあるけれど
「君自身で確かめるんだ。あの男がチュンサンじゃないと」とユジンに伝えたのです。
その後ユジンとミニョンはソウルを離れスキー場で会う時間が増えて行くのです。
そんなふたりの接近に心穏やかでいられないのは サンヒョクだけではなくミニョンの恋人チェリンも同じでした。
チェリンはユジンを彼から遠ざけようとミニョンに彼女の情報を吹き込むのです。
ユジンは常に自分の真似をしたり好きな人まで同じにする。
ユジンは「あなたは初恋の人に似ている」という殺し文句を言って狙った相手を振り向かせようとする・・等
そんなウソの言葉をミニョンは疑う事無く信じたのです。
そうしてチェリンの言葉を証明するかの様な出来事が起こって行くのですね。
ミニョンの中ではユジンと言う女性に対して悪い印象しか無かったのです。

ユジンはミニョンを見ると涙が溢れ目が離せず 次第にサンヒョクと居ても心は遠くを見ているのですね。
そしてユジンに対して良い印象の無いミニョンでしたが 一緒に仕事をする内にチェリンから聞かされていた人物像とかけ離れている事に気付いて行くのです。
以前酔っていたユジンがミニョンの顔を見つめ「チュンサン・・」と呼んだ事が気になり 確かめたのです。
そうして 自分がチュンサンという人にそっくりであると知ったミニョンは 恋人チェリンの言葉が全て噓だった事に失望し別れを告げるのです。
ですがそう簡単に引き下がるチェリンではありませんね。
ミニョンは次第にユジンに惹かれて行くのですね。
そんなふたりはある日仕事で山頂まで向かったのですが 下山時になって強風の為ゴンドラが運転休止になったのです。
そこで遂にミニョンは自分の気持ちを打ち明けたのです。
しかしユジンと彼がふたりで居る事を知ったサンヒョクは次の朝山頂へ急ぎユジンを連れ帰ったのです。
ユジンはサンヒョクへの想いも持ちながら しかしチュンサンの面影が色濃く映るミニョンを見る度自分の本心を隠せなくなるのです。
自分が本当に愛しているのは誰なのか・・
サンヒョクを愛しているのか・・
そうしてユジンは決断をしたのです。

忘れたくても忘れられない程愛しているチュンサン。
ユジンはどれ程年月が流れても決して初恋の人カン・チュンサンを自分の中から消す事が出来ずにいたのですね。
それでも亡くなったという現実にいつしかその想いを心の奥にしまいこんでしまったのです。
そうしていつでも傍にいてくれたサンヒョクの愛情に応える様に婚約したのですね。
それが自分のしあわせであるときっと信じていたのかもしれません。
でもイ・ミニョンに出会いチュンサンが再びユジンの心の中で広がりそれが自分の本心であると認める日が訪れるのです。
それを察してかサンヒョクは強引に結婚を急ぎ親族や友人の前でユジンとの結婚を確約しようとするのです。
しかしユジンの応えは違いました。
サンヒョクと結婚は出来ないと告げたのです。

ユジンの言葉にショックを受けたサンヒョクは食事も摂らず生きる事を諦めた様になったのです。
やがて体調を崩し入院したのですが ユジンは彼の元へ行く事はしないのです。
あの宣言以来ユジンはミニョンと一緒にいたのですね。
ユジンもミニョンを愛している事を認めふたりはお互いの気持ちを確認したのです。
しかしミニョンはサンヒョクの処へ行く事を勧めました。
彼女が彼を気にして心を痛めている事を知っていたからですね。
サンヒョクの顔を見てそうして戻って来て欲しいと告げミニョンはユジンを送り届けたのです。
車の中でユジンの帰りを待つのでした。
しかし彼女がミニョンの元へ戻る事は無かったのです。
病室でユジンの顔を見たサンヒョクは「帰れ」と告げ その後繋がれていたチューブを全て外し生命の危機に陥ってしまったのです。
驚き慌てるユジンはそんなサンヒョクを見捨てる事等出来ずにいました。
自分が彼をここまで追い詰め傷つけた事に責任を感じたユジンはサンヒョクとの結婚を決めたのです。
しかし無理に明るく接したり ふと抜け殻の様になったりと その姿に心からの幸せを見る事はないのですね。
ミニョンは傷ついた心を抱え別荘へと向かいました。
そこで 出会った男性から昔 川で溺れたという少年「チュンサン」の話を聞いたのです。
それは以前母親が話してくれた自分の経験と似ていたのです。
ミニョンは自分とうり二つという「カン・チュンサン」の事を知りたいと思う様になるのですね。
そうして辿り着いたのがチュンサンが住んでいた家でした。
しかしそこに思わぬ人が現れたのです。
ミニョンの母親でした。
なぜ母が此処に?と疑問を抱き問い詰めた結果 ミニョンは驚愕の真実を知る事になるのです。

ミニョンは「カン・チュンサン」だったのです。
事故後直ぐにアメリカに渡り母親は彼の記憶を入れ替えたのです。
チュンサンとしての過去はあまり幸せではなかったという理由で 新たな記憶を植え付けミニョンとして生きられる様にと医師に依頼した結果 現在のイ・ミニョンになったのですね。
大きな衝撃を受けたミニョン(チュンサン)はユジンに会い自分はチュンサンだと告げるのですが信じては貰えないのです。
すれ違いが起こるのですね。
サンヒョクとやり直す事を決めたユジンには自分を惑わす言葉を切り捨てるしかなかったのですね。
ですがもうひとりミニョンの本来の名前を知ってしまう人がいたのです。
それはサンヒョクでした。
ある出来事がきっかけで沸き上がった疑問を解くために調べた結果がミニョンは実はチュンサンであると判明したのです。
しかしサンヒョクはそれをユジンに伝える事はしませんでした。
ミニョンはアメリカへ帰る決断をしました。
そうして二度と韓国へ戻る事はないとしユジンには手紙を残し旅立つつもりだったのです。
ですがその内容にミニョンがチュンサンであると確信を持ったユジンなのです。
ミニョン(チュンサン)は例え自分がユジンの初恋の人カン・チュンサンであるとしても当時の記憶はないのです。
自分がどんな言葉を言ったのか 彼女との思い出はどんなものだったのか全く思い出せずにいる事で「チュンサンであってチュンサンではない」と痛感し ユジンから離れる事にしたのですね。
ですがユジンの想いは違ったのです。
目の前にあのチュンサンがいる。
その事が彼女を強くしましたね。
二度と離れないと誓うのです。
しかし運命はまたもふたりに試練を与えるのです。

これは23年前のドラマでした。
* 春のワルツ
* 夏の香り
* 秋の童話
* 冬のソナタ
四季シリーズのひとつですね。
ユジンとチュンサンの愛をまるで試すかのように次々と問題が起こりますね。
それでもお互いを愛する気持ちは変わる事がないのです。
チュンサンがチュンサンである事の記憶を取り戻す日が来るのですが しかしその後彼は生命の危機に遭うのですね。
ふたりは離れて再会しまた離れるという運命に見舞われもするのです。
初恋を貫く純愛ドラマと言ってもいいのかもしれませんね。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪
