韓国ドラマ「たった一人の私の味方」を観て
![](https://i0.wp.com/riko-tsubuyaki-blog.com/wp-content/uploads/2022/10/24060794_s-e1691549096574.jpg?fit=500%2C334&ssl=1)
2018年全65話放送
韓国では最高瞬間視聴率49.9% を記録したヒューマンドラマです。
「簡単あらすじ」
ある日殺人事件が起きた。
現場で気絶していた父親が容疑者とされ その後無期懲役の刑を言い渡された。
生後間もない娘のドランを手放すことになった。
残されたドランを父の友人が自分の子として大事に育てると言ってくれ 託すことにした。
しかし当時の友人夫妻は出産間近で経済的にもふたりの子供を育てるには苦しい環境だった。
妻はドランを引き取ることに反対したが 夫はドランの父親への恩があり意思を曲げる事はなかった。
やがて友人夫婦に娘が誕生したが妻はあからさまにドランと娘に差を付けた。
それは日常的に続いたのだった。
成人したドランは家を出て働きながら正社員目指して就職活動をしていく。
そうしてある運命とも言える出会いを迎える。
感想
見ごたえありました。
1話1時間で65話はかなり長いと思っていましたが 回が進むごとに次が気になり感情移入してしまうシーンもありましたね。
ドランは大手企業から面接の知らせを受けます。
それまで幾つかの企業を受けましたが 全て不採用になっていたので この面接は絶対に逃がせないチャンスだったのです。
面接の日ドランは意気込んで会社へ向かいましたが その途中ひとりの年配の女性に呼び止められました。
しかもその人はドランと誰かを間違えている様なのです。
しきりに別の女性の名前を呼び ドランの行く手を阻むのです。
面接時間が迫る中なんとかその人から離れる事が出来たのですが 会社に着いた時には既に面接時間は終わっていたのです。
受付で事情を説明しますがドランの必死の説得も通りませんでした。
![](https://i0.wp.com/riko-tsubuyaki-blog.com/wp-content/uploads/2023/02/wp-1676627975220.jpg?resize=298%2C199&ssl=1)
ドランを誰かと間違えていた年配女性は その時認知症の症状が出ていたのですね。
子供の頃に亡くなっていた妹をドランだと思い込み 必死で呼び止めていたのです。
ですが その女性との出会いが彼女の運命を変えていく事になるのです。
その女性はドランが面接を受けるはずだった会社の社長の母親だったのです。
今では大企業に成長した会社ですが 母親と故人である父親がその礎を築いたのでした。
そしてその会社に勤めていたのが 社長の長男で女性にとっての孫 ワン・デリュクでした。
デリュクは祖母がお世話になった事 そして面接を受けられなかった事に対して 再度面接の機会を設け 結果採用が決まったのです。
そこからデリュクにとってドランは気になる存在になっていくのですね。
でも ドランはデリュクに対して良い印象はもっていなかったのです。
実は以前ドランのバイト先でデリュクに会っていたのですね。
意中の女性に近づく為に彼女の車に故意に自分の車をぶつけた所を見ていたのです。
その場で追及して彼の思惑を見事見抜き言い負かしたのでした。
![](https://i0.wp.com/riko-tsubuyaki-blog.com/wp-content/uploads/2022/10/wp-1666250625562.jpg?resize=260%2C173&ssl=1)
デリュクは母親に紹介された財閥令嬢と結婚する事が当たり前の様に受け止めていたようですが ドランに出会い結婚は本当に愛する人としたいと思うようになるのですね。
でもドランの方は家柄が違う事に躊躇していて ふたりの仲は順調には進みませんでした。
このドラマでは主要人物が結構多く出ますが その中でもデリュクの弟の妻であるダヤがなにかとドランの邪魔をしていました。
ダヤは我儘に育った為か後に義理の姉になったドランを目の敵にするのです。
そしてその感情が突き進み ドランも知らない秘密を暴き出す事になるのです。
それはダヤが幼い頃に亡くなった父親とドランの父との関係であり ドランとデリュクの仲を引き裂く要因にもなる過去の出来事だったのです。
![](https://i0.wp.com/riko-tsubuyaki-blog.com/wp-content/uploads/2023/05/wp-1684111242655-e1691555936904.jpg?resize=260%2C174&ssl=1)
無期懲役刑を受けていたドランの父は 仮釈放され 本名キム・ヨンフンから名前を変えカン・スイルとして密やかに暮らし始めますが 娘の事が気がかりでした。
ですがある日勤め先で偶然ドランに出会います。
娘と別れたのはドランが産まれたばかりの頃だったので 自分の顔を知るはずもなく元気に育った姿をただ見つめるだけの日々が続くのです。
その後 意図せずとも徐々にドランに近づく事になるのですが 名乗るつもりはなく傍で娘を見守るのです。
でもその日々も長くは続かず 彼の秘密が暴かれ娘の元を離れる事態になるのです。
![](https://i0.wp.com/riko-tsubuyaki-blog.com/wp-content/uploads/2023/03/23006479_s.jpg?resize=268%2C190&ssl=1)
殺人犯となり無期懲役刑に処された父親でしたが やがてそれが冤罪であった事が判明するのです。
ですが殺人犯として過ごさなければならなかった28年間は 今 無実と断定されても消える程簡単な年月ではありませんでした。
失った大切な命もあり失った幸せな暮らしもありました。
決して戻りはしない貴重な時間だったのですね。
それは父親だけではなく今を生きるドランとドランを愛する人達にも及んでいたのです。
そんな中いつもどんな時でも自分の味方でいてくれる人を求めていた父親と娘でした。
このドラマを最後まで観て思わず胸に感情が広がったシーンがありました。
一番最後の顔のアップです。
私はこのドラマのこの場面を3回観たのですが 久しぶりに観た今日4回目の同じ場面でこみ上げ泣いてしまいました。
過去3回分もその場面でグッときて泣いてました。
このドラマを最初から観ていくと最後のこのシーンにはこれ迄の全ての出来事を包み込むような優しさが溢れていたと思います。
救いを感じました。
それは父親でもドランでもありませんでしたね。
![](https://i0.wp.com/riko-tsubuyaki-blog.com/wp-content/uploads/2022/10/wp-1666250406746.jpg?resize=296%2C197&ssl=1)
「余談」
私の好きなアーティストに米津玄師さんがいるのですが彼が昔Twitterに投稿したコメントがあります。
今でも忘れる事のない印象的なものでした。
2014年の投稿ですが「最後に残る味方は半径3メートル以内にあるものだ」という言葉です。
何があったとしても「それでも味方だよ」と言ってくれる人だけが自分を生かすんだ。とコメントされていました。
この半径3メートル以内という言葉が強く印象に残っているのです。
米津さんがどのような意味を持って3メートル以内と書かれたのかは解かりませんが、自分を見捨てずいてくれる人ってそんなに多くはいないものかもしれない・・・と思いましたね。
内容は過去が原因で現在の人間関係を複雑にしていましたが 決して暗い印象はなく寧ろ面白味のある展開だったと思います。
特に女性陣の歯に衣着せぬ物言いは凄まじかったけれど 陰湿ではなくそれが家族を愛するが故である事が理解出来るシーンでもありました。
最終回近くはコメディみたいな部分もありましたね。
とてもいいドラマでした☆
主キャスト
- チェ・スジョン(父)(カン・スイル /キム・ヨンフン)
- ユ イ(娘) (キム・ドラン)
- イ・ジャンウ (ワン・デリュク)
- ユン・ジン (チャン・ダヤ)
- パク・サンウォン (ワン・ジングク)
- チャ・ファヨン (オ・ウニョン)
- チョン・ジェスン (パク・グムピョン)
- イム・ジェイン (ソ・ヤンジャ)
- ナ・ヘミ (キム・ミラン)
( )内は役名です
最後まで読んでいただきありがとうございました♪
![riko-tsubuyaki-blog](https://i0.wp.com/riko-tsubuyaki-blog.com/wp-content/uploads/2022/10/wp-1665298938615.jpg?resize=96%2C96&ssl=1)