韓国ドラマ「たった一人の私の味方」を観て

2018年全65話放送
韓国では最高瞬間視聴率49.9% を記録したヒューマンドラマです。
「簡単あらすじ」
ある出来事がきっかけで生まれて間もない子供(ドラン)を手放すことになった父親。
娘(ドラン)は父の友人に育てられやがて成長し夢を持ち自分の道を切り開く努力をしていく。
そこで繋がっていく運命的な出会いがあり悩み苦しみ怒り喜びと様々な感情の中で関わる人達との葛藤や希望を描いています。
感想
見ごたえありました。
65話はかなり長いと思っていましたが回が進むごとに次が気になり感情移入するシーンもありました。
この物語の娘(ドラン)はとても努力家で頭もよく一生懸命に生きているという印象です。
そして正義感が強く間違っていることに対してとても勇気のある言動や行動をしていました。
また自分をしっかりと持っている強くてやさしい人間像ですが,時々その裏にある寂しさや辛さ孤独感等も垣間見れました。
私はこのドラマのタイトル「たった一人の私の味方」に最初は一人しかいないの?という単純な疑問を感じました。寂しいなぁとも思った。
例え環境が変化しても状況が変わっても彼女(ドラン)には気持ちを寄せてくれる味方がいた。(と私は思う)
だから「たった一人の私の味方」には少しマッチしていませんでした。
彼女がその人を味方だとは受け止めていなかったのかそう思いたくなかったのか?とまで考えてしまいましたね。
ですが、このタイトルの本当の意味は最後に父親が語った部分にあったんだと思いました。
ネタバレになるのでその台詞は書きませんが、それは自分の過去の想いにも繋がりこれから関わっていく人たちとの未来にも繋がっていると感じました。
もしもあの時・・・だからこれからは・・・という想いから自分の周りの人達を決して見捨てない強い気持ちを持っているのだとそう思いました。
決してシリアスではなく時にユーモラスなシーンもあり 特に女性たちの歯に衣着せぬ物言いが チョッとキツイなぁと思うシーンもあったりですが それぞれが失いたくない何かを抱えて居る故の言葉だと 徐々に理解しながら 少し苦しい気持ちも感じながら見終えることが出来ました。
とてもいいドラマだったと思います。

私の好きなアーティストに米津玄師さんがいるのですが彼が昔Twitterに投稿したコメントがあります。
今でも忘れる事のない印象的なものでした。
2014年4月30日の投稿ですが「最後に残る味方は半径3メートル以内にあるものだ」という言葉です。
何があったとしても「それでも味方だよ」と言ってくれる人だけが自分を生かすんだ。とコメントされていました。
この半径3メートル以内という言葉に私は戸惑いました。
これは単に物理的な距離だけではなく心が察知している距離でもあるのかなぁ?とも思いました。
米津さんがどのような意味を持って3メートル以内と書かれたのかは解かりませんが、自分を見捨てずいてくれる人ってそんなに多くはいないものかもしれない・・・
私は誰かの味方でいるのだろうか? その人に変化が起きても私はずっと味方だよと言ってあげられるのだろうか?
そんな事を考えてしまいましたね。
味方でいるってそんなに簡単に言える言葉ではないなぁと思いました。
このドラマを最後まで観て思わず胸に感情が広がったシーンがありました。
一番最後の顔のアップです。(誰とは書きませんが)
私はこのドラマのこの場面を3回観たのですが久しぶりに観た今日4回目の同じ場面でこみ上げ泣いてしまいました。
過去3回分もその場面でグッときて泣いてました。
詳しく説明出来ないのがもどかしいのですが このドラマを最初から観ていくと最後のこのシーンにはこれ迄の全ての出来事を包み込むような優しさが溢れていたと思います。
救いを感じました。

主キャスト
- チェ・スジョン(父)(カン・スイル /キム・ヨンフン)
- ユ イ(娘) (キム・ドラン)
- イ・ジャンウ (ワン・デリュク)
- ユン・ジン (チャン・ダヤ)
- パク・サンウォン (ワン・ジングク)
- チャ・ファヨン (オ・ウニョン)
- チョン・ジェスン (パク・グムピョン)
- イム・ジェイン (ソ・ヤンジャ)
- ナ・ヘミ (キム・ミラン)
( )内は役名です

最後まで読んでいただきありがとうございました。