韓国ドラマ「私のヘリへ~惹かれゆく愛の扉-第9~最終話」解離性同一症を扱ったドラマの秘密
2024年
配信全12話(1話約67分)
9月23日~10月29日配信
全話配信済
「これまでのあらすじ」
PPS局のアナウンサーチュ・ウノには別人格のチュ・ヘリになる時があった。
彼女は解離性同一症という多重人格の精神疾患を持っていた。
ヘリは失踪しその7年後に捜索時効を迎え死亡者となっていた。
ヘリになっている時はカン・ジュヨンという恋人も出来幸せであったが ウノに戻ると長年交際していた人と別れ仕事も上手く行かないという状態だった。
ウノはヘリが幸せだと言うその意味を知ろうと思う。
そうしてヘリになってもう一度生きてみたいとそう思うようになる。
ジュヨンはウノに会った。
そして彼女から病気の事を聞かされヘリはウノの別人格だと知る。
ジュヨンはヘリさんに会いたいんだと訴えるのだった。
一方 別れた恋人チョン・ヒョノが結婚をするという噂を耳にしたウノは動揺し 本人に訊ねるもその言い分も聞く気に慣れず その後彼女は休暇を取り姿を消した。
感想
長期休暇を取り一か月が過ぎても誰もウノの行き先を知らずにいました。
カン・ジュヨンはヘリに会いたくて駐車場で姿を確認するのですが見かける事はないのです。
またヒョノはウノが気になりながらも平静を装っているのです。
ジュヨンはヒョノに会ってヘリであるウノの行方を訊いてみる事にしたのです。
対応したヒョノはウノとの関係を尋ねました。
「ウノさんの別人格であるヘリさんの恋人です」と答えたジュヨンでしたが その言葉に対して困惑するヒョノでした。
どういう事なのかと逆に訊ねウノが解離性同一症である事を告げたのです。
それはヒョノにとって初耳だったのですね。
話を聞き「ウノは多重人格で別人格が妹のヘリだというのですか?」と半信半疑の感覚で聞き返したヒョノでした。
更に「あなたはヘリと交際している?」
「と言う事はウノと交際していると言う事ですか?」と理解が追い付かない状態なのですね。
そこでジュヨンは応えるのです「僕たちは両思いでした」と。
ヒョノはその言葉に酷く動揺を見せるのです。
なぜならあのウノが自分以外の人を好きになるなど考えられなかったからでした。
別れているとは言えそれだけウノが全身全霊でヒョノを愛していた事を彼は実感していたからなのですね。
ヒョノは「ウノを好きだという事?」と訊ねるのですがジュヨンは
「いいえ。ウノさんの中にいるヘリさんが好きなのです」と応えました。
そしてこう付け加えたのです。
「寧ろ ウノさんならよかった。僕がどれだけ待ってもヘリさんは現れない・・」と。
続けて「あなたにとってウノさんの病気より僕との関係の方が重要なのですか? 病気の事でウノさんはとても苦しんでいました。心配ではないのですか?」
と言われ何も言えずにいるヒョノだったのです。
ウノの病気を知り酷く動揺したヒョノは彼女のカウンセラーに会いに行きました。
そしてウノが病気になったのは自分のせいだと告げたのです。
本当は別れたくなかったけれど自分の事情で結婚を望む彼女に対して一方的に別れを告げ終わらせた事で 酷くウノを傷つけた事が病気の原因だと思ったのですね。
先生はウノの病気の回復に関するヒントをくれたのです。
「ウノさんが傍にいて欲しいと思った時に 傍にいてあげる事が彼女の力になると思いますよ」と。
病院を出たヒョノはウノの苦しみを知らずにいた自分を責めそこから彼の苦しみが始まるのでした。
4年前に別れたふたりですが本当は手放したくなかったヒョノでしたね。
そしてある日警察から身元引受人依頼の連絡を受け急いで向かったヒョノでしたが そこにいた女性は 行方不明だったチュ・ヘリだと名乗っているという説明を受けたのです。
しかし ウノなのですね。
でも 彼はどう話しかけていいのか なんと呼べばいいのか戸惑うのでした。
ヒョノはそんなウノの傍に寄り添うのですがある日 ふたりの前にジュヨンが現れたのです。
彼は目の前にいるウノに対して思いのたけを叫ぶのです。
「ヘリさんでも誰でも構わない 居てくれるだけでいいんだ」
「僕を愛してくれなくても隣にいなくてもいい 健康で生きてさえいてくれればいいんだ」
「君が行きたい処へ僕も一緒に行く 全てを棄てても構わない」と。
ヒョノはそんな彼を制止するのですが次の瞬間でした。
ウノがジュヨンの元へ歩み寄り彼を抱きしめたのです。
その姿に大きなショックを受けたヒョノだったのです。
ウノは長い休暇中森の小屋に居たのです。
そして完全にヘリになりたくて 昔ヘリが怪我をした時と同じように自分の手に傷迄付けたのです。
ヘリはジュヨンに愛されているだけで良かった。
でもウノはヒョノとの事で悩みどうにもならない自分が嫌いで全てを捨てたかったのですね。
それでもたったひとつ捨てられない物があったのです。
それはヒョノへの愛でした。
そしてそんなウノの気持ちを感じたヒョノは決意するのです。
自分の気持ちに正直になりもう一度やり直す為にウノの元へ急ぐのでした。
ウノはジュヨンに伝える事があったのです。
ウノとして生きるという事を。
それはヘリを愛するジュヨンにとっては別れを意味する事だったのですね。
ウノは言いました。
「いい別れをしませんか」と。
それはふたりの時間を十分に取って別れも悲しみにも背を向けず向き合い お互いを応援するというものでした。
そして「ヘリが大好きだったあなただからそうしたい」と告げたのです。
ジュヨンは受け入れました。
その後ふたりはデートをして楽しい時間を過ごすのです。
最後にジュヨンはウノを見つめ伝えました。
「ヘリさんは ” ジュヨンさんが好きです とても幸せです ” と言ってくれた」
「僕が初めて好きになった人でした」
「心から好きでした」
「幸せでした」
「・・ヘリさん 本当にありがとう」
ウノはジュヨンに応えました。
「ここにいるのがへりじゃなくて ごめんなさい」と。
それからはウノがヘリになる事はなかったのです。
ウノは自分を嫌い幸せを感じているヘリになって生きるつもりでしたが やはり本来のチュ・ウノから抜け出せませんでしたね。
それは苦しみながら漸く自分が「ウノ」である事を受け止め そう思わせてくれたのがジュヨンとヒョノだったのですね。
取り分けヒョノがウノの病気を知り 彼女の全てを受け止めやり直す事を決め 寄り添ってくれる事で心が穏やかになった事でしたね。
昔の様に明るく少し変わったところがあるウノですが 自分を隠さずそれを包み込んでくれるヒョノに安心感を覚え それが病気を小さくしてヘリに変わる必要もなくなったのですね。
ヒョノは家族や友人の前でヘリにプロポーズをしたのです💛
ウノは最後にこう言いました。
自分を好きになれた と。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪