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韓国ドラマ「ポラロイドに託す想い」を観て

2024/01/04
 
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りこです。 北海道在住 猫好き・ お笑い・韓流ドラマ・ 野球・音楽・散歩・掃除が好きです。

2014年制作

短編ドラマ(1時間04分)


簡単あらすじ


元ボクサーで現在は借金の取り立てをしているカン・スヒョク

ある日 彼の元に電話が入った。

3年前に離婚したハン・チェヒから家を贈与されるという話だった。

しかし 贈与の条件は彼女が死亡した後。

そこで彼女が現在病気である事を知る。

カン・スヒョクはその事に驚き彼女が入院しているという病院へ行った。

そこで見たのは糖尿病と腎不全を患い 眠っている元妻の姿だった。

腎臓移植のドナーを待っているが それまでに持つかどうかの重病だった。

チェヒは目も見えなくなっていた。

スヒョクは贈与されるという かつてふたりが結婚生活を送っていた家に行った。

そこで何枚かの写真と一台のポラロイドカメラを見つけた。

何気なく押したシャッター。

すると部屋中の物が壊れ彼は意識を失った。

そして目覚めると そこは家の庭先だった。

洗濯物が干してありそれを取り込む妻がいた。

タイムスリップしたのだ。

この日から彼は現在と過去を行き来する事になる。

病気の妻の為に 過去に戻る事で自分に出来る事があるはずと探し出す。

ポラロイドカメラのシャッターと共に。


感想


デジカメではなくポラロイドカメラというところに “ 味 “がありました。

シャッター音とライトが瞬時に過去に連れて行ってくれましたね。

カメラには残りのフィルムの枚数が表示されていました。

スヒョクが初めて手にした時は「」でした。

シャッターを押します。

するとそこは 3年前の 2011年11月7日 離婚した次の日です。

庭に自分の洗濯物が干してありました。

それを取り込むチェヒがいます。

彼女はカメラマンを目指していたのです。

そこで壊れかけたカメラを直していました。

彼が手伝おうとした時彼女がシャッターを押して 瞬間彼は現在に戻りました。

残りの枚数は「

シャッターを押します。

そこは2009年10月4日

結婚前 デートをしているふたり。

彼女の方がプロポーズをします。

ボクサーの彼を支えるというチェヒです。

スヒョクは将来彼女が病気になることが分かっているので 病院へ行こうと誘いますが 彼女には通じないのですね。

残り「

2008年10月5日

ふたりが出会う前です。

チェヒを見つけると お前は重病になるからすぐに病院へ行こうと手を取ります。

勿論その時のチェヒには訳が分からず 何かの勧誘?と勘違いされてしまいます。

残り「

2002年6月18日

チェヒが浪人生時代。

スヒョクの存在すら知らない時です。

孤独だった彼女の家族を探したくて シャッターを押しました。

この時は 自分の事を おじさんと呼ぶ彼女に対してスヒョクは検診に行け とにかく検診に行くんだ!と言います。

なんとかして助けたいのですね。

残り「

10歳のチェヒに出会います。

彼女の家族を探したかったけれど 実母はいない。 

父親は彼女を連れて再婚したが死亡し 継母も家を出てしまう。

祖母と暮らすチェヒだが祖母も死亡する。

孤独なチェヒでした。

スヒョクは自分が叔父さんになって ずっと一緒にいようか?と聞きますが 彼女には「 ウソつき 約束できないくせに」 と言われてしまいます。

ポラロイドカメラに託す

過去に戻る事でなんとかチェヒの為に 病気に罹らないようにと 彼女に検診を受けさせたいスヒョクでしたが  当時の彼女には理解出来るはずもないですね。

自分は現在の年齢のままだけれど  シャッターを押す度に若い過去のチェヒなのですから。

若いチェヒは いつも願い事をしていました。

スヒョクは一体何を願っているのかと聞きます。

チェヒは答えます

「一生傍にいてくれる人を 一人だけ見つけてください」と。

彼女の願い

実はスヒョク自身も病気を抱えていたのですね。

ボクサー時代死んでもいいとリングに立ち 頭を強打して以来数か月の記憶を失くしていたのです。

頭の手術をしなければいけない程の重病でした。

その時に実はチェヒの為にと腎臓摘出をしていたのですね。

でもその腎臓は彼女には移植されなかったのです。

彼はその事を覚えていないのでした。

失くしてしまった記憶

ふたりは離婚していますが 彼が別れようと言った時チェヒは引き止めませんでした。

彼女は自分の病気を隠していたため 日頃から 私は子供を産むつもりはない と言っていたのです。

離婚を受け入れ 子供を欲しがらなかった理由を初めて知ったスヒョクでした。

彼は約束します。

チェヒが逝く時まで傍にいると。

でも 運命はそうさせてくれませんでした。

スヒョクは取り立てに行った先で殺されてしまうのです。

まだ死ぬわけにはいかない と言いながら静かに目を閉じるスヒョクでした。


残り「1」

スヒョクが死んだ事を知ってか知らずか

電話に出ない彼にチェヒは「ひと言 云ってから 行ってよ」と力なく呟きます。

きっといつもこんな風に 黙って出掛けたりしていたのでしょうか……

そして 過去のふたりが写っている写真を見ながら(見えているのかは分かりません)

「ムダだと言ったのに・・」と。

過去に戻ってなんとか彼女の病気を治したいと思っているスヒョクを 知っていたかのような彼女の言葉でしたね。

彼女は「ダメなものはダメなの」と言ってましたし 運命は決まっているとも言っていました。

でも 死ぬ間際まで彼女を助けたいと思っていたスヒョクでした。

チェヒはカメラを手に取りシャッターを押しました。

最期のシャッター

そこは スヒョクが夢で見た 場所でした。

名前を名乗り合うふたりです。

ずっと海を眺めている彼女に

スヒョク「死ぬために来たんじゃないよね?」

チェヒ「いいえ 生きるために来たのよ」

そう答え笑顔になるふたりです。


始まりと終わりが同じ景色でした。

始まりのチェヒは目が見えている様で スヒョクがコーヒーを飲むかと尋ねると「今は忙しいから」と言って断りカメラのシャッターを押すのです。

ラストシーンでは同じシチュエーションであるけれど スヒョクがコーヒーを渡していて 彼女は微笑んで受け取ります。

でも 病気が原因で目が見えなくなっていたチェヒでした。

同じ服装で同じ姿勢で同じ場所ですが 少しだけ違っていましたね。

あれは何を意味していたのかと思っています。

あの場所は チェヒも亡くなり スヒョクと居る天国という意味なのか・・・最後はどう解釈していいのか分からないままでした。

変えられない事実があっても どうにかしたいという想いが切ないドラマでしたね。

riko-tsubuyaki-blog
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最後まで読んでいただきありがとうございました♪

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