つぶやき「VIP 離婚届け」
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夫ソンジュンの携帯にメールが届きました
「あなたの荷物をまとめたわ」と
差出人は「僕の味方」でした
妻ジョンソンが離婚を決意してから初めて会うふたりです
ふたりが暮らした家でソンジュンとジョンソンは向き合います
ソンジュンに飲物を渡すジョンソン
ありがとうとジョンソンを見るソンジュン
そうして ジョンソンが静かに差し出します
「離婚届けよ」
少し目を見張ったソンジュンでした
ジョンソンは言いました
「夢見ていたの 愛し合う夫婦がいて愛される子供がいる」
「あなたとならそんな家庭が築けると思った」
ジョンソンは義母から父親の話を聞いたと伝えます
驚くソンジュンです
ジョンソンは
「話していてくれたらきっと理解できたはず」
「でも・・私はあなたを・・お互いを理解していたのかしら」
「見たいところだけ見ていたのかもしれない」と言いました
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ソンジュンが答えます
「君は悪くない 悪いのは僕だ」
「話していたらきっと君は理解してくれただろう」
「でも お母さんの事で傷ついている君に 僕たちが傷つける存在だという事をどうしても言えなかった・・」
ソンジュンは続けます
「もし 父親の事を話していたら 副社長から仕事を頼まれた事を相談していたら きっと変わっていたはず・・」
「後悔している」
「もう 戻れないけど」
そう言ってソンジュンは俯きました
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ジョンソンは
「あなたの事が憎かった でもお父さんの事を聞いてなぜか胸が痛んだ」
「10年間 あなたは一番大切な人だった・・」
「あなたを憎むには 思い出が多すぎる」
そう言って涙を拭くジョンソンです
「終わりにしましょう」
「そうすべきよ・・」
ゆっくり立ち上がるジョンソンに ソンジュンが言いました
「ジョンソン」
「しあわせになってほしい」
「本心だ」
ジョンソンは小さく頷いて
「行くわ」
と言って去りました
ソンジュンは泣き出しそうな気持を必死でこらえていました
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荷物のある部屋に戻ったソンジュンはベッドに座りうな垂れたままです
ふたりの10年が終わりました
ソンジュンとジョンソン 別れました。
ユリと別れた時もソンジュンは俯いたままでしたが 雰囲気から「悪かった」とか最後の言葉通り「ごめん」が心の中に浮かんでいたように思いました。
でもジョンソンと別れた後のうな垂れ方は 魂が抜けてしまったような表情でしたね。
何も考えられないように 目には何も映っていないようでした。
喪失感が漂っているようでした。
それだけ存在が大きかったのでしょうね。
本当にソンジュンが全てを話していたら 例えユリに出会っていても不倫関係にはならなかったと思いますね。
ユリに父親の事を話せたことがそもそもきっかけで ソンジュンがそれで救われた気持ちがあるのですから・・
「後悔している」という言葉がソンジュンから出ましたが きっとジョンソンも彼女なりの「後悔」はあったのではないでしょうか。
ソンジュンはいつもジョンソンを傷つけたくないと思っていましたね。
ジョンソンを大事に思うあまりに自分を抑えてしまった事が 結局離婚への引き金になってしまいましたね。
ソンジュンは最後までジョンソンのしあわせを願っていました。
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最後まで読んでいただきありがとうございました♪