韓国ドラマ「医師 ヨハン」を観て
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2019年
配信全32話(1話約31分)
「簡単あらすじ」
受刑者番号6238番 チャ・ヨハン 元医師 殺人の罪で服役中。
カン・シヨン 医師のレジデント(研修生 )訳があり刑務所で一時的にアルバイトをする。
その後シヨンは復帰し大学病院で勤務。
ヨハンは刑期を終え医師免許を再取得し教授としてシヨンと同じ病院で復職した。
彼は疼痛医学の専門家だった。
痛みで苦しむ患者をヨハンは天才的な診断で救うが また助ける事が出来ない命もあった。
ヨハンに敵対心を持つふたりの人間がいた。
彼が起こした事件に関わる女性と担当検事。
ヨハンの出所後も彼を追い詰めていく。
また彼には誰にも打ち明けられない秘密があった。
研修医のシヨンがそれを知ってしまう。
感想
カン・シヨンは自分は白衣を着る資格が無いと苦しんでいました。
父の友人である刑務員に頼まれ短期間だけのアルバイトで刑務所の医務室で働くのですが そこで出会ったのがヨハンだったのですね。
彼の類まれなる診断能力と医療に対しての姿勢に徐々に惹かれていくシヨンでした。
彼女の父は病院の理事長なのですがクライミング中の落下により意識が戻らず植物状態のままだったのです。
事故当時一緒にいたのがシヨンだったのです。
彼女は父親を救えなかった事に責任を感じていたのですね。
そして医師としての未来を描く事が出来ずにいたのです。
そんなシヨンを再び医学の道へ進ませたのがヨハンでした。
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大学病院の教授として復職したヨハンでしたが 医師たちからは殺人者として就任に反対の声があがりました。
ですが彼を推薦した人の名前を聞き誰もが言葉を呑み込むのでした。
それは保険福祉部の元大臣だったのですね。
彼にはヨハンでなければならない理由があったのです。
元大臣は筋肉や臓器が固まるという難病を患っていました。
彼はある薬を用いて命を終わらせる意思を持っていたのです。
その薬の合法化を図っていたのですね。
ですがその話を聴いたヨハンは激怒しました。
その薬は人を救うのではなく暗に人を殺める手段として使用される事にもなると。
安楽死ではなく殺人だと言い切ったのです。
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ヨハンは3年前殺人罪で服役しましたが 患者の治療を止めた安楽死事件でした。
患者は幼いふたりの子供を殺した殺人犯だったのです。
ヨハンは痛みで苦しむ男の治療にあたっていましたがそれは死なない程度に痛みを抑えるだけという治療法でした。
それが何か月も続きヨハン自身も追い込まれる程過酷だったのですね。
そうしてある日延命治療を止めたのです。
それが遺族にとっては許せない行為だったのですね。
娘を殺した男を極限まで苦しめたかったという母親は安楽死と言う選択をした医師ヨハンも同罪の様に感じたのでした。
怒りの矛先をヨハンに向けたのです。
検察は殺人罪で彼を刑務所へ送り込んだのでした。
その担当検事はヨハンが出所後も彼の動向を追っていました。
また殺人犯の入院先で勤務していた看護師も同じ様にヨハンに対して執拗に敵意を抱いていたのです。
実はこのふたりはあの男が手に掛けた子供其々の親だったのです。
子供ふたりはとても無残な姿で発見されたのでした。
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ヨハンにはこれまで誰にも話していない秘密がありました。
彼は ” 無痛症 ” という病気を抱えていたのです。
身体的な痛みを感じず 汗も出ない為体温調節も出来ないのですね。
痛みが分からないのでケガをしても気付かず 手当てが遅れたり病気に罹っても発見が遅れたりと命に係わる遺伝病でした。
ヨハンは毎日自分で血液を検査し体温管理をしケガをしない様にと最新の注意を払っていたのです。
ですがこの秘密をシヨンに知られてしまうのです。
彼は彼女に口止めをしました。
シヨンはその日からヨハンの保護者の様に気を配り彼を守るのです。
しかしその秘密をネットで暴いた人がいたのです。
ヨハンが起こした安楽死事件の素になった殺人事件の遺族である女性が彼を貶める為に暴露したのでした。
彼女も偶然彼の病気を知ったのですね。それを利用し娘を殺した男を楽に死なせたという恨みをぶつけたのでした。
この様な病気を持つ医師が患者の痛みを分かるのかという声が出始めるのです。
この件で病院の内外で彼を辞めさせろという騒ぎに発展するのです。
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植物状態であるシヨンの父親の今後の在り方として病院で話し合いが行われるのです。
生命維持装置を取り外すか否か。
家族の中で母親とシヨンはある程度覚悟を持っていたのですが 妹は反対なのです。
父親の現状を受け入れられずにいるのです。
そしてまた父を救えなかった姉を憎んでもいたのですね。
理事会で結論が出ました。
生命維持装置を外すという方向が示されたのです。
そして数日後父親の脳死が認められたのです。
父は生前臓器移植への登録をしていた事を受けその思いに応える決断をしたのでした。
家族が見守る中呼吸器が外されました。
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安楽死・尊厳死というテーマがあり重めのドラマかなと思っていましたが 意外にそれ程の重みは感じませんでしたね。
中盤から後半に向けては寧ろ恋愛路線が多かったかなぁと思いました。
私的には恋愛は薄くていいから医療面でもっともっと重くても良かったなぁと感じています。
でも「医師ヨハン」の人間性が最も重要だったのかもしれませんね。
ドラマの中でプロボクサーの男性がヨハンによって命を救われたのですが その後こう言ったのです。
「医者が救うのは患者だけではなくその家族も救うんですね」と。
彼の体を心配して心を痛めていた家族が笑顔になった姿を見て実感したのですね。
病院が舞台なので血をみるシーンや注射シーンが多くて見ていて痛かったですね。(^^ゞ
最後まで読んでいただきありがとうございました♪
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