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韓国ドラマ「ビューティフル・マインド∼愛が起こした奇跡∼」を観て

2023/06/11
 
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りこです。 北海道在住 猫好き・ お笑い・韓流ドラマ・ 野球・音楽・散歩・掃除が好きです。

2016年

配信全22話(1話約42分)


簡単あらすじ


神経外科医のイ・ヨンオはヒョンソン病院の脳血管センター長であるイ・ゴンミョンに育てられた。

ヨンオは人が覚える感情に共感できない「共感障害」を持っていた。

養父であるゴンミョンはそんな彼に子供の頃から 人はどの様な感情を覚えると どの様な表情になるのかを写真や絵を元に教えていった。

嬉しいと感じるとこんな表情になるんだとして 笑顔の写真を見せ 怒るとこうなるとして 睨んでいる写真を見せた。

そうやって感情の幾つかを記憶していった。

彼が人と接している時には相手の目の動きや 汗・喉や眉・唇の動き等あらゆる情報を頭の中に入れ そこから相手の感情を読み取っていったのだ。

医師として天才的な才能を発揮しながらも 人とのコミュニケーションを必要としない孤高の外科医でもあった。

そんなイ・ヨンオはある時ひとりの女性巡査と出会う。

彼女は純粋で真っすぐな性格で人情味に溢れた人だった。

彼女と接するうちにヨンオの中に 覚えた事のない感情が芽生えていく。

それまで患者と向き合う時にも 周りの医師たちと接する時にも感じなかった感情が出始める。

感想

子供の頃に受けた手術によって前頭葉に傷を負い反社会性パーソナリティ障害になったと思われてきた。

養父であるゴンミョンは常々彼に言い聞かせてきた言葉があった。

「お前は普通ではない」と。

養父の様な医者になりたいと勉強も頑張っていたのに 養父は反対していた。

所謂サイコパスであるヨンオに未来も夢も持たせなかったのだ。

ですが 後半分かるんですよね真実が。

そして養父イ・ゴンミョンの犯した大きな罪も明るみになるのです。

イ・ヨンオはボディーシグナルで感情を認識してきました。

悲しんでいる・苦しんでいる・戸惑っている・嘘をついている等 その時々の表情の細かい変化や筋肉の動き方等を観察して 自分にインプットしてきた情報に当て嵌めて判断していくのですね。

周りの人たちの様子を分析して 自分を今皆と同じように見せる為にはどうすればいいのか?

皆が口を開けて笑っていると自分もそうした方がいいのだと思い 真似をしてみるのです。

何が可笑しい事なのかが分からないけれど 同じにしている事が重要だったのです。

心が感じている訳ではないので ぎこちないですね。

でも普通ではないと言われ続けてきた彼にとっては 普通に見せる為にはとても必要な「真似る」だったのです。

幾つもある感情を真似る事で凌いできたヨンオでしたが どうしても習得出来ない感情がありました。

それは「涙」でした。

涙が出る感情が判らないのですね。

どんなに泣く時の表情を真似てみても 彼の目に涙が溜まることは無かったのです。

女性巡査ケ・ジンソンは事故死だと思われていた一件を殺人だと気づき真相を探る為にイ・ヨンオと接するようになるのです。

彼女は事故で運ばれ 手術中に死んだ男の死について 疑問を感じ始めます。

その疑問がヨンオに向かっていくのです。

ヨンオは手術の必要性を確率で選びます。

少しの可能性という事は無意味で いずれは死亡するのだから 無駄な事はしないと考える人でした。

そこに患者家族の気持ちを思う必要はないのです。

自分の判断が正しく 最高の医者である事が大事だったのです。

そんなふたりは手術中に死んだ男の件でぶつかり合うようになるのですね。

やがては疑いが晴れその後も 何かと 関わることが多くなるのですが徐々にヨンオの中に自分では説明がつかない感情を覚えるようになるのです。

それを愛だと言葉に出来るまでにはヨンオにとっては 未知の領域である為ハードルが高いのです。

このジンソンとの触れ合いの中で ヨンオは彼女の発する言葉に 新しい疑問やそこから来る発見を覚えます。

人の感情に無関心だった頃から 孤独に慣れていた彼に 人を気にしたり 会いたいという感情が出て来るのですね。

でも それがどのような心の状態なのかは理解出来ずにいるのですが 兎に角会いたいから来た。気になるから来た。とこんな具合に彼女と接して行くのです。

それでも確実に彼の中の変化は見えてくるのです。

こんなシーンがありました。

受け持ちの患者さんが自分の病気について不安な時 淡々と病状を説明するヨンオに対して 感情のなさに不満をぶつけるのです。

あなたには分からない!と。

その時ヨンオは 自分は人の感情が判らない共感障害ですと告げ 

「でも あなたのそばにいます。苦痛から目を反らさずに あなたが必要な時はいつでも手を差し伸べます。あなたが元気になって退院する時まで」

そう言うのです。


ついこの間観た「悪の花」というドラマでも 反社会性パーソナリティ障害という人物が登場しました。

そのドラマも愛の感情が判らないけれど 心が苦しくなる状態に戸惑うのですね。

今回も同じ様な症状でしたが 頭で認識出来ないけれど心は嘘をつかないのですね。

イ・ヨンオは医師として「人間はウソをつくけれど 体はウソをつかない」と言っています。

どんなに大丈夫だと言っても体が悲鳴をあげていると 表に現れてきますからね。

ドラマの後半には 彼が習得出来ずにいた涙を流すシーンも見られました。

無理のない笑顔も見ることが出来ましたね。

出会う人によっては憎しみを植え付けられる事もあるけれど また出会う人によって気付きを得る事もあると 思えるヒューマンドラマでしたね。

最後まで読んで頂きありがとうございました♪

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