韓国ドラマ「黒い太陽∼コードネーム:アムネシア∼」を観て
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2021年
配信全24話(1話約35分)
エピソード25話∼28話
「簡単あらすじ」
密航船の中では人を殺し臓器を取り出すという悍ましい行為がなされていた。
海洋警察特攻隊が現場に潜入したが死体と血の海と化した船内でひとりの男を発見した。
全身血しぶきを浴び異様な目つきの男は両手を上げ名前の代わりにIDナンバーを口にした。
男は1年前に消息不明になっていた国家情報院のハン・ジヒョクであると判明。
ジヒョクは要員2名と中国の国境地域で活動していたが 任務終了を間近に控え姿を消していた。
その後要員2名の遺体が発見されたがジヒョクの行方は不明のままだった。
そうして1年後発見された彼だったが 実は失踪当時から発見迄の間の記憶を失くしていたのだった。
情報院に復帰したが彼の目的は仲間を殺した人物を探し出す為だった。
しかしそこには 国家情報院内の権力争いや 裏社会を牛耳る男との激しい闘いが待っていたのだ。
感想
映画の様な感覚でした。
国家情報院には 敵により国情院や民間に被害が生じた場合 その報復作戦を遂行する為に精鋭たちで構成された”黒陽チーム”と呼ばれる部隊がありました。
ハン・ジヒョクはそのチーム員で海外任務を成功させてきたエースだったのですね。
彼が行方不明になる前には中国の国境地域で活動中要員3名が殺害される事件が起こりました。
その事件解明の為に派遣されたのが”黒陽チーム”だったのです。
北朝鮮製の麻薬を扱う組織の関与を突き止め 任務完了を目前にしていたのですが 共に行動していた2名の要員が何者かに殺害されたのです。
2名の遺体が発見された時ジヒョクも殺害されたと考えられ彼の遺体を捜索しましたが発見出来ず記録上死亡とされていました。
しかし1年後密航船の中で発見されたのです。
その光景は異様でしたね。
伸びた髪と体全体に受けている血しぶき 鋭いけれどどこか異常さを感じさせる目つき 両手を挙げ仁王立ちで佇む姿に一瞬息をのむ捜査陣でした。
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ハン・ジヒョクの体内からは記憶を消す薬物が見つかりました。
日頃から微量の投与がされていたのです。
その為1年間の記憶が消されていましたが 時折記憶の断片が浮かび上がり彼を苦しめていたのです。
行動を共にし後に殺害された2名のどちらかに裏切者がいると知らされたジヒョクは疑心を抱きました。
そして事件が起きたのです。
同僚に銃を向けなければならない状況の中 何者かがジヒョクの背後から仲間を撃ったのですが その少し前から仲間の携帯が鳴り続けていました。
この電話だけは直ぐに出たいと訴える仲間に対して ジヒョクはそれを許可することが出来なかったのです。
彼は俺じゃないと言い続けますが信じ切れないのです。
それでもどうしても電話に出させてくれと懇願していた中 ジヒョクの背後に忍び寄ってきた男が発砲したのです。
仲間の男は銃弾に倒れましたがそれでも鳴り続ける携帯音。
ジヒョクが彼の元へ行くと同僚は声にならない声で電話を指します。
しかしそこで息を引き取りました。
ジヒョクはその携帯を手に取り漸く彼の切なる願いの意味を知るのです。
電話には画像が一枚貼られていました。
彼の妻と産まれたばかりの赤ちゃんの姿でした。
一目見たい我が子の顔だったのです。
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ジヒョクは同僚の殺害を指示した人物がいるとし 復讐の為に国情院への復帰を決めたのですね。
彼は復帰後亡くなった同僚の妻の元を訪ねましたが そこにはあの写真に写っていた子供がいました。
元気に成長している姿を見てジヒョクは何を思ったのでしょうか。
ハン・ジヒョクには仕事上のパートナーが出来ます。
ユ・ジェイという若い女性でした。
彼女は勇敢でジヒョクの手足になってくれます。
ユ・ジェイには彼女が中学生の時に行方不明になった父親がいました。
未だ消息が分からないままでした。
父親は国情院の海外部所属の要員でしたが派遣先で消息不明になったのです。
彼女は父親が消えた原因を探るべく 国家情報院の仕事を選んだのですね。
ジヒョクと行動を共にする中 彼女は父親と思われる人物に出会いますが それは非常な現場での再会になるのです。
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ジヒョクの元に動画が送られて来ます。
そこにはなんと1年前のジヒョク本人の姿がありました。
大きな秘密が語られるのです。
記憶を失くした理由・仲間2名殺害の犯人・・それはジヒョクの心を打ちのめす過去の自分による告白でした。
その後人質事件が発生し主犯の男とジヒョクとジェイは命を掛けての闘いに挑むのです。
主犯の男の背景にあるもの
それは人間として大切な感情を失くしてしまう程の過酷な日々があり 自分を切り捨てた人物と組織への暗く深い怨みでした。
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殺害シーンはかなり激しかったですね。
国家情報院の中には国内部と海外部がありその上層部での権力争いがありました。
海外部を失脚させ国情院の大半を国内部で占める為に海外部の要員をスパイに引き込み情報を得るのですね。
様々な手や人を使い海外部のトップを引きずり下ろすのですが ジヒョク達はそれに立ち向かいます。
そして国情院を狙い 攻撃を仕掛けた 裏社会を率いる本当の黒幕を見つけ出し やがてはその男の真の目的も明かされていくのです。
「真実」とは何か?
「真実」は立場によって捉え方が違い 見る方向によっても違うものだという主張がありました。
その人が「真実」だと思えばそれが「真実」になってしまう。
しかし本当にそうなのだろうか?と考えさせられるワンシーンもありましたね。
サブタイトルの”アムネシア”の意味は
「部分的・全体的に記憶を失くす事」とありました。
気の抜けないハードなドラマでしたね。
面白かったです☆
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最後まで読んでいただきありがとうございました♪