韓国ドラマ「キム秘書はいったい、なぜ?」

2020年
配信全16話(1話約68分)
「簡単あらすじ」
ユミョングループの副会長 イ・ヨンジュン(33歳)の秘書を務める キム・ミソ(29歳)。
ヨンジュンが専務時代に雇われたミソはそれから9年間現在副会長にまで出世した彼を秘書として支えて来た。
ある日 ミソは退職を申し出た。
余りにも予想だにしなかった言葉に驚くヨンジュンだった。
そしてその日から彼の苦悩の日々が始まる。
新しい秘書も決まり一ヶ月を目途に引継ぎを行う事になったミソ。
しかしヨンジュンは分からなかった。
彼女の退職理由が。
「キム秘書はいったい・・・なぜ?・・」と呟く。
それまで上司と秘書と言う立場だったふたりが ミソの退職の決意から徐々にお互いに心境の変化が現れその感情に悩まされていく。
そして24年前に遡るヨンジュンとミソの辛い過去やそこに纏わる真相が徐々に明かされていく。
感想
父親が会長を務め次男のヨンジュンが副会長でした。
長男は作家として海外で暮らしていたのです。
しかし兄弟仲は悪く憎しみ合うふたりでした。
その引き金となったのは子供の頃に起きたある誘拐事件だったのです。
ヨンジュンはとても優秀で小学2年の時に飛び級で4年生のクラスに転入したのです。
そこは2歳年上の兄が在籍していたのですね。
優秀故に嫌がらせを受けていたのですが兄が助ける事は無かったのです。
そんなある日ヨンジュンが誘拐されるという事件が起こったのです。
そしてそこにはもうひとり5歳の少女が関っていたのです。
ヨンジュンは鏡の中の自分が好きというナルシストでかなりの自信家でしたね。
面白い程自分に関してポジティブでした。
仕事ではするどい指摘と判断力・決断力で業績を挙げていました。
ほぼ全員年上の役員達も彼の発言が始まると一気に緊張感が増すのです。
更に飛びぬけた記憶力があり数か国語を操れるヨンジュンはその外見も際立ち 高身長イケメン・頭脳明晰・優雅さ等自分で並べ立てては満足していましたね。
そんな彼の発言を一番近くで何度聴かされても 決して否定せず微笑みながら頷き 更なる満足感を与えていたのがキム・ミソ秘書でした。

そんな自信家ヨンジュンにも弱点があったのです。
それは結束バンドに対する恐怖心でした。
キム秘書は熟知していたのでコードを束ねる時も一切使用せず もしも予期せず使われた場合は即刻取り外しヨンジュンの目に触れない様にしていたのです。
そしてまたキム秘書にも同じように恐れる物がありました。
昆虫のクモです。
彼女もクモを見ると身動き出来ず大きな恐怖と不安に襲われていたのです。
そしてヨンジュンはその理由を知っていたのです。
それは24年前の誘拐事件が発端でした。
被害者はヨンジュンとミソだったのです。
廃屋に閉じ込められまだ9歳と5歳の子供が恐怖と闘った怖い体験がふたりのトラウマの原因であり そして運命的な出会いの始まりでもあったのですね。
ふたりは逃げ出した後約束したのです。
ミソが言い出したのですが 大人になったら結婚しようと。
その時自己紹介しキム・ミソと名乗ったキム秘書。
男の子はイ・ソンヒョンと名乗ったのです。
イ・ヨンジュンでは無かったのですね。
この改名にも理由がありここに2歳年上の兄の存在が大きく関わっていたのです。
ふたりは其々あの事件のトラウマと闘いながら大人になり偶然出会う事になったのです。
ですがミソは当時子供だった事も有り記憶が曖昧で恐怖シーンも断片的なものでした。
そして男の子の名前もはっきり覚えていなかったのです。
けれどあの時の彼に会いたいとずっと思い続けていたのです。

キム秘書の退職意思をまだ受け入れられないヨンジュンは彼女にその理由を訊ねたのです。
ミソは答えました。
「自分の人生を生きたいと思い至った」と。
彼女は学生時代常にトップの成績で大学受験もしていたのですね。
ですが父親の借金を知り姉二人は医師を目指す大学生でした。
そこでミソは進学を諦め働く道を選んだのです。
必死に仕事をし姉たちの学費を工面し同時に父親の借金を返済していたのですね。
それまで9年という年月を費やし遂に借金を完済した事でミソは役割を終える事が出来たのです。
家族の為の時間だったのですね。
全てを終え今度は自分の為に自分の人生を生きようと決めたのでした。
その為の退職だったのですね。
しかしその理由を聞いてもすんなり納得が出来ないヨンジュンなのです。
同時に彼はキム秘書の存在の大きさを痛感するのですね。
9年間一日の大半自分の傍でサポートしてくれた事が日常になっていて その人がいなくなる事が考えられなくなったのです。
そしてまた秘書としてだけではない感情もあったのですね。
彼は引く手あまたでありながらも実は恋愛経験が無かったのです。
女性にどう接していいのかも分からずにいたのですね。
ミソもまた同じで幼い頃のあの男の子に会う為に一途に想い続けて恋愛もせずに来ていたのでした。
ミソがいなくなるという現実に心穏やかではいられないヨンジュンはなんとか引き留めたいのです。
そしてまた自分の本心にも気付きアプローチするのですが やはり常にオレ様気質が出てしまいミソへの気持ちも空回り状態なのですね。
ミソにとってはあくまでも上司であり男性として見ていたわけではないのです。
ですが決して諦めないヨンジュンの想いに次第に揺れていくのです。
そんな中 ミソが24年前の事件当時一緒にいたあの男の子だという男性が現れたのです。
実はミソは密かにヨンジュンではないのか・・と思っていたのですが目の前に来た人は違っていました。
ヨンジュンの兄イ・ソンヨンだったのです。
そしてミソも思い出せずにいた名前の一部を思い出し確かにイ・ソンヨンだったと気付くのです。

ヨンジュンはミソへの気持ちを止められない程に想いは募るばかりでしたね。
でも恋愛経験がないので壁にぶつかる度に親友への相談が終わらないのです。
そんなヨンジュンの気持ちを受け止め始めたミソですが 長年の習慣で恋人同士というより秘書の行いが出てしまうのですね。
でも間違いなくふたりの気持ちは同じでした。
ミソは時間外でヨンジュンの書斎の整理をする事があったのです。
その時専務だった時代の秘書面接を受けに来た人たちの履歴書を見たのです。
勿論その中にはミソの書類もありました。
そして気付いたのです。
どの人の経歴も素晴らしくハイスペックだったのです。
なのにヨンジュンが選んだ人はミソでした。
経歴からは高卒であり言語も話せず資格もなかったのです。
明らかに他の人達に勝部分はなかったのですね。
ではなぜ自分は採用されたのか・・ミソはその理由をヨンジュンに訊ねたのです。
すると彼は「キム・ミソだから」とだけ答えたのです。
その言葉の意味が理解出来ないミソでした。
そこにはやはり24年前のあの約束があったのです。

お互いに対する気持ちが固まる中 ミソの退職の日が近づくのです。
ヨンジュンは全てを受け入れミソの思う様にと決意したのです。
そうして自分のやりたい事をやれる様背中を押すのでした。
キム・ミソはある決断をします。
そこには彼女が見つけた自分の人生があったのです。
ふたりは恋人になってもキム秘書・副会長と呼び合っていましたね。
そしてとにかくヨンジュンが一途で熱くてミソを溺愛していましたね。(^-^;
諦めない気持ちがミソにも伝わり彼女にとっても愛する存在になった副会長でした。
24年前の人が兄だったと知り心なしかヨンジュンではなかった事に少~し落胆を覚えたミソだったのですが 真実はもうひとつあったのです。
それが明らかになった時兄弟の距離も近くなるのですね。
「ラブコメ」ジャンルらしく面白要素もありジーンとくるシーンもありで楽しかったです☆
最後まで読んでいただきありがとうございました♪
