韓国ドラマ「無垢なる証人」を観て
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2019年
1話完結 129分
「簡単あらすじ」
弁護士のヤン・スノは担当した事件で 検察側の証人イム・ジウと出会う。
彼女は15歳で自閉症であった。
事件はジウの向の家で起こり殺害現場を見たという彼女がその家で働く家政婦の女性を犯人とする証言をした。
スノは被告側の弁護人として裁判に臨むがジウと事件の件で話をする様になり 徐々にジウとの間に信頼関係が生まれてくる。
しかし裁判の日彼は失言をした。
それはジウの病気についてだった。
彼女の母親とジウからも距離を置かれてしまう。
感想
久しぶりに単発ドラマを観ましたね。
スノが弁護している逮捕された家政婦の女性は 家主は自殺を図り自分は助けようとしたのだと主張していました。
ゴミ袋を頭にかぶりテープで袋の口を塞ぎ中にガスを注入しての自殺行為だったと言うのですね。
女性は10年間その家で務め 妻の亡き後 自殺をほのめかしていた家主を助ける為 袋を破こうと鋏を持って戻ったところ亡くなっていたとスノに説明したのです。
ですが目撃者のジウは家政婦さんが殺したと断言したのですね。
スノはジウから詳しい話を聴くために訪ねますが母親から拒否されるのです。
何とかして接触を試みるのですがなかなかコミュニケーションが取れないのでした。
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スノが所属する弁護士事務所ではこの案件の勝利を確信していましたね。
検察側の証人が自閉症である事が主な理由で証言に信憑性がないとの判断でした。
スノは何度かジウから当時の状況を詳しく訊くために会いに行くのです。
そうして彼女の友人からジウは数学のパズルが好きだと聞き スノが問題を出しそれをジウが答えるという方法で少しずつ近づいて行くのでした。
毎日スノが問題をメールし答えるのは午後5時に電話でと約束したのです。
ジウの母親もスノを受け入れ始め家に入れてくれる様にもなっていくのですね。
そこでジウの夢を知ったスノでした。
ジウは弁護士になりたいのです。
理由は「人を助けるいい人だから」とスノに答えました。
そして「あなたもいい人?」と訊いたのです。
率直な問いにスノは答えられずにいました。
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公判の日 ジウは検察側の証人として出席しました。
スノは弁護人として被告人の隣にいます。
ジウは事件当時の家政婦の様子を話しました。
検察の質問に女性が被害者の口を塞いだ動作を見せ その後攻撃していたと話したのです。
「なぜ攻撃だと思いましたか?」の質問に
「おじさんを倒した後 おばさんは笑ってました」と答えたのです。
その後 弁護側の質問に立ったもうひとりの弁護士にジウは自閉症に関する著書の一部分を朗読させられたのです。
そこには自閉症は慢性的な精神疾患だと書かれていました。
更に続けて 一般人より他人の行動や言動を理解できないと書かれた文章を読ませたのです。
そうしてこの本の内容が正しいかどうかの検証を始めたのがスノだったのです。
スクリーンに映し出された表情のイラストの説明をさせたのです。
ジウは正直な感想を述べましたがこの弁護側のやり方に検察は異論を述べました。
証人を侮辱していると。
スノは反論しました。
「健常者でも緊迫した状況の中で人の表情を正確に判断するのは難しい まして証人の様に精神病患者には・・」と発言したのです。
更に「特別な障害を持っている人」と続けたのでした。
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スノは自分の発した言葉に動揺しましたね。
それを取り繕う一瞬の気持ちが更なる「特別な障害を持った」という言葉になったのです。
傍聴席にいたジウの母は思わず立ち上がり「ひどい」と呟いたのでした。
それでもジウは午後5時に電話を掛けてくれるのです。
そして出されたクイズの答えをスノに伝えるのですね。
今日の公判での事を謝ろうとするスノの言葉を遮りジウは訊ねたのです。
「私は精神病患者ですか?」と
スノが言葉を言う前に電話は切れました。
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一審の判決の日 被告人には無罪が言い渡されたのです。
証人の証言能力が疑わしい為でした。
傍聴席を後にする被害者の息子が笑みを浮かべていた事に違和感を覚えたスノです。
検察は即日控訴したのです。
判決後家政婦はスノの前で息子に電話をすると言いました。
ですが事件後の面会の時 彼女は天涯孤独だと話していたのです。
スノはその後彼女には養子に出した息子がいた事 そして病気であり治療費が必要だった事 更には被害者の息子の会計事務所が経営難である事を知るのです。
被害者は資産家でしたが遺産は全額寄付するという意思があり公正証書を作成する寸前に亡くなったのでした。
それらの事から真相を知ったスノは立ち竦みました。
ジウの証言は正しかったのですね。
ですが弁護士には守秘義務があり違反すると資格を失うのです。
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スノはある決断をしました。
裁判で闘った検事に連絡を入れもう一度ジウに法廷で証言をして欲しいと頼んだのです。
ジウの母親はこれ以上娘を傷つけたくないと断ったのですが ジウが証言したいと母に告げたのです。
「私はきっと弁護士にはなれない 自閉症だから」
「でも証人にはなれる 真実をみんなに教えたい」と思いを伝えたのでした。
第二審の裁判が行われました。
証人席にはジウがいました。
弁護側は最初に証人尋問を始めました。
前回同様にジウの病気を取り上げ証言能力の低さを強調したのです。
そして彼女に向かって「あなたは普通の人とは違いますよね」と訊ねたのです。
しかしその言葉に対して発言したのは弁護人席にいたスノでした。
「人はみんな違う」と。
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スノは彼女の特殊な能力を確認するのです。
一瞬にして物の数を正確に数える事が出来 更に聴力が非常に優れていて一般人には聞き取れない程の囁くよな小声も全て聞き取れる事です。
その能力で事件当日家政婦が被害者に向かって吐いた言葉を離れた距離からでも正確に聞き取っていたのですね。
その言葉一字一句違わずに法廷で再現したのでした。
それは家政婦が殺害した事を証明する事実だったのです。
「自分は弁護士の前に人間だ 良心はある」そう言い 守秘義務違反を起こして迄も真実を明らかにする為の弁論を始めたスノでした。
前回 ジウには証言能力がある事を知ろうとしなかった自分を認めたのです。
彼はジウに向かって言いました。
「誰よりも立派な証人だった ありがとう」と。
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スノは弁護士資格を失ったのですが 彼には長年愛してきた人がいて一時別れていたのですが 再び彼女に側にいてほしいと告げ受け入れてもらうのでした。
ジウはその後特殊学級に入りそこで肩の力を抜いて生活出来る事に満足しているのでした。
それまでは健常者の振りをしていたから苦しかったと言うのです。
その日 ジウの誕生日を祝い別れを告げるとスノの電話が鳴りました。
「5時になったから」というジウの声でした。
そしてジウはこう伝えたのです。
「ヤン・スノは いい人です」と。
いいドラマだったと思いました。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪
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