つぶやき「VIP 愛人ユリの泣くシーン」

夫の愛人ユリはよく泣いていました

彼女は 母親が当時20代だった現在の副社長と付き合っていて その 二人の間に産まれました

副社長夫妻には子供がいなかったために最近になりユリを籍に入れたのです

でも妻には歓迎されずひとりで暮らしていました

その娘を心配して何かと面倒をみてやって欲しいと副社長に頼まれていたのが夫のソンジュンでした

副社長はソンジュンをとても信頼していたのです

まさかふたりが不倫関係になるとは思ってもいなかったでしょう

そのユリがあるイベントで副社長の妻に頭からワインを浴びせられました

その夜 ユリは別れていたソンジュンにどうしても会いたくて

「今日だけ会ってください」

というメールを送ったのです

この日ワインの件を知っていた夫は 心配して彼女の元へ行きました

そして 玄関先で泣き崩れそうなユリを そっと抱きしめる夫でした

その後 もう大丈夫そうだからと 帰って行った夫でしたが ユリはその後を追ってソンジュンの背中にしがみついて泣きます

自分は何も求めずに生きてきたと 欲しくても諦めてきたと訴えます

でもあなただけは諦めたくない　罰は全部自分が受けるからもう一度付き会ってほしいと号泣します

夫は辛そうでしたが それには応えずユリの手を静かに外して帰っていきます

次に泣いたのは母親の葬儀の時です（これは当然の事だと思いますが）

たったひとりで見送るユリは 電話で夫にお母さんが死んじゃったと泣きながら話します

またも夫は放っておけずユリの元へ行きました

夫の姿を見るや 「ひとりになってしまった・・私にはお母さんしかいないのに」と号泣します

夫はユリをやさしく抱きしめます

次の涙は 妻のジョンソンにメールを送った理由を聞かれて ソンジュンに話すユリですが 「後悔している」 と言って泣きました

そしてソンジュンに向かい

「私を嫌いにならないで！」

「嫌いにならないでください」と泣きます

夫は複雑な表情のままその肩をそっと抱きしめます

最後に泣いたのはソンジュンに別れを告げた時でした

自分といる時のソンジュンが悲しそうな顔で その理由がわからずにいたけれど　それが自分の存在が 彼に悲しい出来事（離婚）を思い出させるからだと知り 別れを告げながら涙が止まらないのです

タクシーの中でひとり声を出して泣くユリでした

ユリはいつも号泣していました

そしてまたいつもその傍にはソンジュンがいるのです

ふたりが触れ合っているのは泣いている時だけです

夫はきっと 放って置けないという気持ちも 強かったんじゃないのかなと思ってしまいますね