つぶやき「VIP 妻が求めた夫の姿」
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夫婦には産まれる事が出来なかった子供がいました
胎児が心停止であるため誘発分娩を選択しなければなりませんでした
この事からジョンソンは精神も肉体も壊してしまいます
抗うつ剤を使用しなければならない程 その精神は病んでいたのです
夫ソンジュンも衝撃を受けていましたが 妻を支えるという一心で辛さに耐えていたようです
ジョンソンを慰める意味もあり周りの人たちは「大丈夫」だと言ってくれます
でもその言葉をこの時のジョンソンは受け入れられませんでした
そして黙っている夫に対しても思いの丈をぶつけます
「なぜ怒らないの!」
「私と一緒に取り乱してよ!」
「なぜみんな大丈夫だと言うの?! 自分の事ならそう言えるの」
「私はこんなに苦しいのに 大丈夫じゃない!」とソンジュンの胸で泣き続けました
「13時間も陣痛が続いて あの子は 泣かないのよ・・」
「忘れられなくなると思ったから顔を見る事が出来なかった」
「大丈夫じゃない!」と
そんな妻の姿にそして 苦しみと悲しみを受け止めるように ジョンソンを抱きしめるソンジュンでした
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ジョンソンはいつまでも子供部屋に閉じこもり寝室も別々になっていきました
そんな妻を心配する夫は 寝室で寝るようにと言いますが 妻は子供部屋を離れる事はしませんでした
そうやって夫を拒否するようになるのでした
そんな日々が1年 続いたある日 ジョンソンは知人の精神科医に相談します
「どうしたら人間らしく生きられるの」と
子供を亡くした事に対する気持ちと 夫の反応や対応に疑問すら感じていた事を話しました
そしてまた産まれてくることが出来なかったのは私が悪い という自分への責めも感じていたのです
知人はこう言いました
「痛みを抱えて生きていくかもしれない 何も変わらないかもしれないけれど 1日が過ぎ 2日が過ぎ 1年が過ぎていく 人の命ってしぶといんだ」
そしてまたこうも言いました
「黙っていても辛くないわけじゃない」
「表現が出来ない人もいる」
「彼は君が寝ている時に 息をしているかどうかと 確かめていたと聞いた」
「彼は君を失うことの恐怖が悲しみよりも大きかったんだろう」と
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ジョンソンはその夜子供部屋に鍵を掛けました
そして「今日からここで寝るわ」と寝室へ行きました
「いつかあの部屋を開けられる日が来るわよね」と言います
「あなたが私を引き止めて」と言いました
ソンジュンは「そうする」と言ってやさしく抱きしめるのでした
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妻が求めていたのは夫の感情でしたね
子供を亡くした悲しみを自分と同じように表して欲しかったのでしょう
怒りを 悲しみを 辛さを 声に出して 欲しかったのでしょう
そうやって乗り越えて行きたかったのかもしれません
私たちの赤ちゃんの事よ! なぜもっと感情的にならないの!という思いと 悲しみを共有したかったのだと思います
悲しんでいるのは自分だけなのかと感じたのかもしれません
けれど夫は妻が望む様に感情を示していたら ふたりでダメになると考えていたようです
でも! ソンジュンと言う人物像はどんな時でも感情表現が苦手ではありますね 言葉が少なくて呑み込んでしまうところがあります
精神科医の知人が言った通り「黙っていても辛くない訳じゃない」という言葉が頷けますね
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最後まで読んでいただきありがとうございました♪