韓国ドラマ「ペントハウス」を観て
2020~放映(韓国)
最高瞬間視聴率は31.1%
韓国で社会現象を起こす程の話題作
「簡単あらすじ」
100階建ての超高級タワーマンション「ヘラパレス」に住む4組の家族とその家族に関わる母子が中心となって進められる物語。
ヘラパレスの最上階にあるペントハウスに集う人々。
不動産業のチュ・ダンテと妻のシム・スリョン(ペントハウスの住人)
医師のハ・ユンチョルと妻チョン・ソジン(元声楽家)
弁護士のイ・ギュジンとその妻ユ・サンア(元アナウンサー)
成金のカン・マリ
ある日ヘラパレスでパーティーが開催されていた。
皆より遅れて会場入りするペントハウスの住人であるスリョンがエレベーターの中から目撃したのは目の前を落下していく少女だった。
その少女はやがて眼下にある噴水の中に建つ像の中に落ち死んだ。
その少女に覚えのある人物たちがその死を巡り画策する。
そしてもうひとり、女手一つで娘を育てているオ・ユニがある一時その少女と関りがあった。
物語はそこから2か月前に遡り展開していく。
感想
煌びやかな世界の中でお金と名誉と自尊心の為に心を囚われている人物たちがいました。
将来の声楽家を目指し名門校への入学の為に奮闘する親子。
ただしその方法は 実力で勝負したいという者とお金の力を使って教育者たちをも操りそれを子供に与えようとする者達がいます。
最上階のペントハウスはその豪華さに目を惹きつけられました。
そして登場人物の華やかな部分にも別世界を感じました。
ただ、とにかく怒鳴り合うシーンが多いのと特に女性同士の声を張り上げてのやり取りには 少し引いてしまいましたね。(ドラマなのに (^-^;)
それにそんな親たちを見ているからなのかそれぞれの子供たちもまた横柄で傲慢なのです。
少しでもプライドを傷つけられると何倍にもして仕返しをする。
いじめのシーンは見ていても辛いものがありました。
そんな子供にもそうなる理由もあって親の愛を感じない故なのか そこからくる寂しさなのか 思春期だからとは言い切れない憐れさも感じました。
でもやっぱりいじめとあの物言いには同情できなかった。
1組だけ 貧しい暮らしの母子がいますが声楽の実力と持って生まれた声が素晴らしく魅了されます。
でもそれもまた嫉妬と理不尽な力によって潰されてしまう事には ここまでやるか!という怒りも感じました。(とにかくやり過ぎが多いのです)
このドラマには癒しと言える場面がなかったと思っています。
常にハードなやり取りがあって展開も速いんだけれど 血を流す事も多くて1番悪い奴に早く制裁を与えて!と何度も思ってしまいました。
またその悪い奴を演じたチュ・ダンテ役のオム・ギジュンさんがとにかく印象的でした。
一見クールで知的な印象なのですか 役柄は まぁ酷い人でしたね。
でも似合っていたなー
「ペントハウス2」も18話まで配信されているので観たのですがこのドラマにしては泣けるシーンが ありました。
むしろ「ペントハウス2」は切ないシーンが増えていたように思います。
気づくのが遅かった為に後悔を覚えている人もいましたし、真実を知って号泣する人もいました。
絢爛豪華な生活様式でもそこに住むのは過去のある人間なんだなぁと思えるここまでの内容だったと思います。
【ネタバレを少し】
娘を声楽家にして自分の果たせなかった夢を託していた母親がその子を亡くしてしまい ある日そんな姿を見ていた かつては敵対していた人物が力強けようと自分の仕事を手伝わせるのですが(体を動かすことで少しでも元気になってもらうため)その時にふたりで昼食を食べながらこう言うのです。
「例え夫や子供を亡くしても あなたはお腹を満たしていいのよ」
「母親がこの世に留まってくれること それが子供の望みよ」と。
涙を溜めながら食事をするこのシーンには本当に胸がいっぱいになりました。
残酷なシーンもあり やり過ぎだと思うシーンも少なくないのですが、右を抑えれば左が破裂するような展開に 時間を忘れるくらい惹きつけられました。
常識では計り知れない突き抜けた感があり 死んだと思った人が実は生きていたりとどんでん返しが満載のドラマでした。
面白いです。
物語はまだ続いていきますが、配信はもう少し先なので楽しみにしています。
*少し詳しい記事はこちらです。⇙
「主なキャスト」
- イ・ジア (シム・スリョン)
- キム・ソヨン(チョン・ソジン)
- ユジン (オ・ユニ)
- オム・ギジュン(チュ・ダンテ)
- シン・ウンギョン(カン・マリ)
- ユン・ジュンフン(ハ・ユンチョル)
- ポン・テギュ (イ・ギュジン)
- ユン・ジュヒ (コ・サンア)
- チョ・スミン (ミン・ソラ)
- キム・ヒョンス(ペ・ロナ)
- キム・ヨンデ (チュ・ソクフン)
- ハン・ジヒョン(チュ・ソッキョン)
- チェ・イェビン(ハ・ウンビョル)
( )内は役名です。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪