つぶやき「VIP 愛人ユリの強気と不安」
以前 ソンジュンから別れてほしいと言われていた時です。
彼への思いを断ち切れないユリでした。
ソンジュンから 「ユリさんとは終わっています」と聞かされていた副社長でもある父親は ユリにも確かめます。
「本当に別れたんだな?」
「別れた方がいい」と言われます
しかしユリはこう答えました。
「彼は離婚すると思います それなら問題ないでしょ」と
「おまえ・・まさか」と驚きを隠せない父です。
この頃ふたりは確かに別れていました。
ある日彼はユリから
「お二人(妻と)が別れたら私達にはチャンスがありますか?」
と訊かれていましたが ソンジュンはハッキリと
「ありません」と答えていたのです。
諦めきれないソンジュンへの想い。
2人はユリの母親の死から ソンジュンが彼女の傍にいると決意をして再び関係が始まりました。
ですが ユリの気持ちはそれで安心していた訳でもなさそうです。
ある日 仕事先へ向かったソンジュンとユリ ジョンソンと部下のサンウさん。
ユリが別室で関係者と話をしている時に ソンジュンは妻ジョンソンの具合が悪そうにしている姿を見て 水を持って行こうとしていました。
その時 妻の部下のサンウ君が来て
「僕が持って行きます チーム長(妻の役職)の為にも離れていて下さい」と言われます。
ソンジュンは驚きと戸惑いの表情でカップをサンウ君に渡しました。
サンウ君は薬とお水をジョンソンに渡すと 「ありがとう」と受け取る妻です。
ソンジュンはその様子を茫然と見つめていました。
そしてそのソンジュンの姿を別室から出てきたユリが見ていたのです。
帰りの車の中でユリはソンジュンにこう言いました。
「サンウさんはチーム長にやさしいですね」と
「サンウさんは恋愛感情があるのでしょうか」とソンジュンに問いかけました。
ソンジュンのあの姿を見てどんな反応を示すのか確かめたかったのでしょう。
彼は少しムッとしたようになり「どうかな」と答えて怖い表情になっていました。
ユリはその横顔に不安を感じた様です。
また別の日
イベント会場でジョンソンに話しかける夫のソンジュン。
仕事の流れについて確認をしていたのです。
その会話の最後に妻から
「終わったら話しましょう
話があるの」
と言われソンジュンは
「わかった」と答えました。
その場を静かに立ち去る妻の姿をじっと見つめているソンジュンです。
そして またその様子を陰から見ていたのがユリでした。
二人が会う事を聞いてしまったユリはソンジュンの前に出ます。
「終わったら食事しませんか?」と
ソンジュンの答えは
「状況を見てからでないと わからない」
そう応えると去って行ったソンジュンです。
その言葉にショックを隠し切れないユリです。
自分を優先してくれると思っていたのでしょうか……
同じイベントでの事です。
妻のジョンソンを見付けると後を追ったユリは妻の前でこう言いました。
「離婚して下さい」
「おふたりは終わった仲ですよね」
「お願いします 離婚して下さい!」
妻ジョンソンから
「あなたには関係ない」と言われます。
背中を向けた妻を見つめ不安と苛立ちを感じているユリでした。
実は これ以前にもユリの不安を掻き立てる事が起こっていたのです。
ソンジュンと食事をしようと用意して電話を掛けたユリでしたが 彼から 今副社長達と飲んでいると言われ 断られました。
その後 ユリは再び電話を掛けますが出たのはソンジュンではなくタクシーの運転手でした。
彼が携帯を帰りのタクシーの中に忘れて行った事がわかり ユリは何処で降りたのかと訊ねました。
運転手は場所を教えました
ソンジュンが降りた所 それは
ジョンソンと彼が暮らしていた家の前でした。
飲み過ぎたソンジュンは無意識にその住所を伝えた様でしたが ユリの心の中は言い知れない不安に襲われたのだと思います。
その後仕事中に ソンジュンに失くした携帯の事を訊ねます。
ホテルに住んでいるソンジュンですが ユリは疑惑の目で確かめるように
「真っすぐ家に帰ったんですか?」
と訊きました。
ソンジュンは
「・・あぁ」と答えました。
不満げなユリの表情です。
またある日にはこんな事がありました。
ソンジュンが母親に会いに行った翌日
エレベーターの中で一緒になったユリは
「お母さんの所へ行って来ましたか」と訊ねます。
「あぁ」と答えるソンジュン
そしてユリが
「今度の週末どこかへ行きませんか」と話し掛けた時にエレベーターの扉が開き人が乗ってきました。
ソンジュンは咄嗟にユリとの関係を悟られたくないという意識が出たのでしょう サッと後ろに下がり顔が強ばっていました。
その様子から 何かを感じたユリは彼の横顔を見つめます。
その表情は少し暗く目を伏せているソンジュンでした。
ユリは「どうしてこんな顔してるんだろう・・」という目で見ています
実は ソンジュンは母から
「あなたは一瞬の感情ですべてを失った」
と言われていたのです。
母親の死で独りになってしまったと泣くユリに対して 僕が傍にいると言ってはくれたけれど 父から ソンジュンが正式に離婚するまで会うなと言われていたので その会えない時間がユリにとっては この上なく長く不安を覚える時間でもあったのでしょうね。
そしてまた ソンジュンの様子も ユリの不安を煽るには十分だったのでしょう
ドラマの終盤であるイベント開催迄の回はセリフからも どうやら本当にふたりは会っていないようです。
ユリは 会えないことが寂しくないのか!とソンジュンに迫る回があったのですが それ程叫びたくなる様な 不安な気持ちにさせるという事は ふたりの間で将来の話も出た事がないのだろうなぁと思いました。
例え 会えなくても 電話で安心させること位は出来たはず とドラマでは描かれていない部分にまで思いを馳せてしまいました。 (^^ゞ
ソンジュンが自分で渡せなかった妻へのカップ。
あの時 彼には 妻が離れてしまったような気がしたんじゃないのかなと思いましたね。
寂しさが過ったのかもしれません。
妻を見つめ佇む姿が寂しそうで ついそんな気がしました。
寂寥感という言葉が浮かびました。
大切な人を失い始めている実感が湧いて来た様に思われますね。
ユリにとってはソンジュンに妻ジョンソンの影を感じていたのかもしれませんね。
ソンジュン自身も気が付かない内に気持ちが表れていたのかもしれません
そして酔って無意識に伝えた住所。
無意識だからこそ気持ちの表れでもあったと思いますね。
ソンジュンの頭と心に染み込んでいた幸せの場所だったのでしょうね。
この様ないきさつがあった中 終盤ユリが最も大きな不安に襲われる出来事が起こるのです。
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