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韓国ドラマ「悲しくて、愛」を観て

2024/04/10
 
この記事を書いている人 - WRITER -
りこです。 北海道在住 猫好き・ お笑い・韓流ドラマ・ 野球・音楽・散歩・掃除が好きです。
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2019年

配信 全40話(1話約25分)


簡単あらすじ


形成外科医ソ・ジョンウォンの元に整形を懇願する女性が現れた。

彼女の名前はユン・マリ

夫は大手建設会社ゴンハ建設の社長カン・イヌクであった。

ユン・マリは日頃から夫による暴力を受けていたのだ。

その地獄の日々から逃げ出すには顔を変えるしかないと思った。

ジョンウォンは顔を変えても何も変わらないと言い 根本的な解決を勧めたがマリの心の傷を理解するまでには至らなかった。

ジョンウォンには5年前に交通事故に遭い意識不明のままの妻ハギョンがいた。

ある日 その妻が亡くなり失意の状態だった彼の前に再びユン・マリが現れた。

マリは夫から逃げ出して来たのだった。

そして顔を変えて生きたいという彼女の切実な願いを叶えようとするジョンウォンだった。

しかしその陰では執拗に妻を探し出そうとする夫の激しい追跡が始まっていた。

感想

夫カン・イヌクの妻への執着は驚くほど強かったですね。

なぜここまで?と思いますが 実は妻マリの顔は母親にそっくりだったのです。

イヌクの母は父親の暴力行為を受けていて 彼がまだ子供の頃に自殺をしていました。

彼は母親を求めていたのかもしれませんね。 

ですからその母にそっくりなマリと出会い母親と重なり手放したくないと 強く思ったのかもしれません。


形成外科医のジョンウォンは事故で意識が戻らず寝たきりの妻の元へと通い続けました。

実は彼の心にはある後悔があったのです。

妻自身が運転中に事故を起こしたのですが その前に彼女に問いただしたい事がありふたりは会っていたのです。

けれど妻からの答えが怖くて聞けなかったために そのまま帰してしまった事に自分を責めていたのでした。

あの時彼女を引き留めていればこんな事にならなかったのでは・・と。

でも 妻ハギョンには秘密がありましたね。

事故当時彼女はひとりではありませんでした。

ユン・マリは夫の暴力から抜け出したいけれど 行動は常に監視されていました。

夫の執着心は強く妻を見張る部下に 一部始終報告をさせていたのですね。

彼女の唯一の趣味は絵を描く事でした。

美大を首席で卒業していた程実力があったのですが それも夫の妨害により彼女の絵が世の中に出る事は無かったのです。

マリがまた暴力を受けた後 失望の眼差しでキャンパスを見つめました。

そこには描き掛けの絵があり 彼女は筆を走らせます。

夫がやって来て 優しくその絵を見て 呟きました。

「この花は君に似ている」と

そこで妻は言いました。

「タイトルが決まったわ」

「自画像」 と言ったのです。

夫は「それなら 僕が買うよ」と

でも 妻には別の意味があったのですね。

描いた花はキスツスでした。

花言葉は ~私は明日死にます~ だったのです。

夫は暴力を振る時も決して顔だけは傷つけませんでした。

それはやはり母親に似ているからでしたね。その顔がとても大切だったのです。

だからマリは顔を変えたかったのです。

そしてその願いの叶う時が訪れるのです。

形成外科医のジョンウォンはマリの整形手術をしました。

マリは別人になったのです。

しかし その顔はジョンウォンの亡くなった妻そのものでした。

彼女はどのような顔にするかを訊かれた時「先生の好きな顔で」と答えました。

彼の中に妻を忘れたくない想いが募ったのか 妻を亡くしたばかりで正常な判断が出来なかったのか・・

マリは別人になった自分を見て驚きますが それがジョンウォンの妻の顔だとは知る由もありません。

これで生き直せると微かな期待を持つのです。

マリの期待とは裏腹に夫は彼女を探し続け別人になったにも関わらず マリを見る目は まるで本人だと気付いているかの様に執拗なのでした。


ジョンウォンとマリはやがて愛し合うようになるのですが それが妻の顔だから愛だと錯覚しているのか マリそのものを愛しているのか迷う時がきましたね。

そして マリを追い続ける夫には 顔は違っているけれどどうにも気になる目の前の彼女なのです。

鋭いんですよね。

夫はマリを本当に愛していたのだとは思いますが 彼の中にある不安が拭えずその為に独占欲が強くなっていたように思いましたね。

その不安とは 妻に愛されていないという事でした。

自分はこんなに愛しているのに妻から愛を感じない。

でも絶対に手放したくないし 傍にいればいつか愛してくれるのではないかと思っているようでしたね。

父親は母に暴力を振るい死なせてしまいましたが 自分は父親とは違うと思いたかったのです。

でも 思い通りにならない妻に対して結局父と同じように妻を傷つけて来ました。

これも妻が愛してくれれば自分はこんな獣にならなくてもいいんだという責任転嫁があったようです。

歪んでしまった愛情を自分でもコントロールが出来ずにいた夫でしたね。


このドラマでは花言葉がジョンウォンとユリの気持ちを代弁していました。

例えば 

*デイジー 

あなたは私の希望です

*ローズマリー 

あなたが私を蘇られてくれた

*プルメリア  

あなたに出会えたことが幸運でした

*スイートピー 

さようなら今まで ありがとう

*クリスマスローズ 

私の不安を取り除いて下さい

等 これ以外にも数々の花言葉が出てきましたね。

最後まで読んでいただきありがとうございました♪

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