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韓国ドラマ「夫婦の世界」を観て

2023/05/16
 
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りこです。 北海道在住 猫好き お笑い・ドラマ・韓流ドラマ 野球・音楽・散歩・掃除が好きです。

2020年 韓国 JTBC 放送

最高視聴率 28.37%

配信 全 32話(1話 約 40分)

エピソード + 2


簡単あらすじ


チ・ソヌは家庭医学専門医で 病院の副院長をしている。

イ・テオはエンターテインメント会社を設立するが 妻が資金援助している。

息子 イ・ジュニョン(中学生)一人っ子で賢く心優しい子である。

家族3人仲良く暮らしていた。

ある日 夫は 出かける妻の首に自分のマフラーを掛けてあげた。

妻のソヌはマフラーを外した時に着いていた一本の長い髪の毛を見つける。

明らかに長さも色も自分の髪の毛ではない。

そこから 夫の浮気を疑うようになりあの髪色と似ている人を見ると 疑いの目を向けてしまう。

ソヌは患者でもあったひとりの女性に夫の尾行を依頼した。

そうして夫テオの浮気を知る事になる。

大きなショックを受けたソヌに追い打ちを掛ける様な事実も出てくる。

夫の裏切りに対して復讐を始める妻と その彼女に対して気持ちを逆なでしていく夫。

1度は妻によって全てを失くされた夫も 再婚した愛人の支えもあり成功しますが 妻への憎しみが消えないのです。

ふたりの泥沼の闘いが始まって行く。

感想


肉食系の不倫復讐ドラマでしたね。

妻の恥じらいのない言葉も時折出てきました。

イ・テオには2年間付き合っているヨ・ダギョンという女性がいました。
彼女は財閥の娘であり ピラティスのインストラクターでもあります。

そしてこの女性が妊娠するのですが その診察をしたのが妻のソヌなのですね。

この時点では既に 目の前の女性が夫の愛人である事を知っていた妻です。

診察中も感情を抑えきれない妻は   聴診器を充てる時も服を乱暴に掴んだり  血液検査をすると言って腕を引っ張ったりします。

ダギョンは まさかソヌが自分の事を知っているとは思っていないので 彼女の乱暴さに驚いていましたね。

激しい怒りの炎

妻のソヌは一見冷静で理性的な女性に見えるのですが 実は相当激しい性格を持っていましたね。

夫の不倫という事実が彼女をそうさせたのかもしれませんが 夫から全て奪うためにと 弁護士に依頼して緻密に証拠固めをしていくのです。

でも 不倫の暴露の仕方がどうも生々しい感情剥き出しなんです。

開き直りとも取れますし それまで抑えていた怒りと嫉妬の感情が 溢れ出たとも取れますが 愛人の両親の前で娘の不倫に対しての発言の中には あまりにも理性を失っていると思わざる得ない言葉もありました。

ですから 観ていて妻への同情心とか行動への理解よりは 暴露された愛人の方がなぜか可哀想に見えてもきましたね。

感情の爆発

裏切り続けた夫テオは全く同情の余地なしの人間でした。

どこがいいんだ!と口走ってしまう位怒りを覚えるシーンも結構ありましたね。

ただ ひとり息子への愛情だけは本物で 手放したくないという気持ちがとても強かったのです。

息子のジュニョンも父親が好きでしたね。

母親に対しては

「仕事の方を優先してる」と言ってしまいますが

父親の事は

「ずっと傍にいてくれた 僕の事を解ってくれている」と言います。

ですから離婚が決まった時に息子は 父親の所へ行くと言ったのですね。

妻はショックを受けるのです。

家計を支えていたのは妻の収入に頼る処が大きかったのです。

ショックだった息子の言葉

激しい復讐の応酬でしたが この夫婦はお互いへの憎しみがとても強くて目の前からお互いを消してしまいたいと思っているのです。

でも それは裏返せば愛情の強さというか お互いへの執着心をかなり捨てられずにいる様でしたね。

姿を見ると抑えられない憎しみと隠れている愛が現れてきて 相手をどうにかしないと 自分自身も現在の状況も壊してしまいそうで怖いのだと思いました。

特に夫テオが元妻に対して 消えてくれ!

この街を離れて静かに暮らしてくれ!

と言った時は 元妻ソヌさえいなければ自分は穏やかに暮らせる 。

自分の心をざわつかせるソヌを もう見たくないんです。

テオの中には後悔の気持ちが大きいのですね。

だから 暴言を吐くし相手を傷つける事もしてしまうんですね。

ふたりのこの感情に気づいた人もいました。

もつれた感情

夫婦の離婚で受ける一番の被害者は ひとり息子ジュニョンでしたね。

夫婦は自分の感情をぶつけ合って傷つけあっても  離婚届で他人になれますが 間に居る子供はそうはいきません。

彼は思春期という年齢もあったのかもしれませんが とても繊細な少年だったのでかなり苦しみます。

息子の養育権の争いもあります。  そこに父親の再婚相手も彼が迷うような言葉を囁きます。

そしてまた 彼は両親を離婚させてしまう原因は自分にあると思っていたのです。

それは 父親の不倫現場を隠し撮りしたメモリーカードを偶然手にしたジュニョン。

母親に見られないようにと隠したつもりが 後日母の手に渡ってしまったのです。

自分がちゃんと処分していれば 母は知らずに居たはずだ。

そうすれば離婚なんてしなかったんだ。

そう自分を責めていたのですね。

そして 母親は自分を守るために(養育権)辛い思いをしていると考えて  

母親を避けるようにもなるのです。

自分は重荷になっているのだと考えてしまうのです。

母親にとっては息子だけが生きがいだったのですが その想いも彼にとっては重かったのかもしれませんが。

大人たちの事情で振り回され苦しむ子供のシーンが結構多かったと思いますね。

子供の心からのサイン


息子ジュニョンは離婚も父の再婚も どうして僕が嫌な思いをしなくちゃいけないんだと叫んだシーンがありました。

父は自分と一緒に住みたいと言うし 母は絶対に渡さないと言う。

その度に悩み苦しまされるんですよね。

まだ子供なのに 両親の喧嘩を聞かされ 父親の再婚している姿を見せられ 毎晩眠れずお酒を飲み続ける母親を見ているのです。

彼は次第に気持ちのやり場を やってはいけない方向へと持って行ってしまうのですね。

最後に会った時 父親は息子にこう言いました。

「オレみたいになるな」

全てが終わった時失うものが多かったと気づき 妻ソヌはこう思いました。

「夫婦の間では一方的な加害者はいない そして完璧な被害者もいない」

子供の事に関してはふたりとも我を忘れてしまいますが 

一番印象に残ったのは 息子のジュニョンが可哀想だなぁと思った事でした。

riko-tsubuyaki-blog
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最後まで読んでいただきありがとうございました♪

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