韓国ドラマ「空港へ行く道」を観て

20016年制作
「簡単あらすじ」
客室乗務員のスア(キム・ハヌル)と建築学科の講師ドウ(イ・サンユン)の運命的ともいえる出会いと恋愛に発展していく様 その中で覚える苦悩を描いている。
お互いに家庭があり かなり独特なスアの夫と娘に関する 秘密を抱えて居るドウの妻。
子供同士の繋がりからやがてふたりの繋がりへと進むようになる。
ドウは娘を留学先で事故により亡くしその遺灰を胸に帰国する。
ドウの娘と留学先でルームメイトだったスアの娘は一人になる事を怖がり韓国へ帰国したいという。
その娘の荷物をまとめるためにホームステイ先へスアは向かい同室だったドウの娘の遺品を預かることになる。
飛行機の中で偶然出会ったドウとスア。
ドウの娘の遺品を渡す為にふたりは空港のロビーにいるが荷物を載せた飛行機の到着が遅れて一晩ロビーで過ごすことになる。
遺品を受け取ったドウは娘の遺灰を抱いていた。
わざわざ遺品を届けてくれたスアを送るために娘の遺灰を入れてあるリュックを地面に置いてドウは車を取りに行く。
ドウが運転して戻った時にスアはそのリュックを胸に抱えて居た。
その姿にドウは何かを感じる・・
そしてその日から徐々にふたりの関係に変化が訪れていく。

感想
始まった時のふたりの状況は不倫でした。
しかしこの不倫という言葉から連想するようなドロドロ感はなくて、妙に純愛に思えるような演出だったと思います。
実際には不倫に純愛というのはマッチしませんが背景がとてもきれいでどこかヨーロッパ的な雰囲気がありました。
二人がとても理性的で想いを話すときもお互いの考え方も大半がメールや電話でのやりとりが多かったです。
逢えないという現状を二人ともに心に留めているからなんでしょうけれどもそれが逆にお互いを強く意識する過程にもなったように思います。
ただ、私はどうもなんとなく なんとなくですが受け入れがたいスッキリしない感情がありました。
最後の空港でのシーンにはジーンとくるものがあったのですが「本当にこれでいいの?」という思いが消えませんでした。
ドウ(イ・サンユン)の母が「出会いには理由がある」というこの台詞がこのドラマの芯になっているような気がします。
二人の出会いには見えない糸を感じるし またふたりの感性がとても似ているという点がきっとお互いを癒して近づけたのだと思えます。
スア(キム・ハヌル)の夫も考え方が独特過ぎて「これはちょっと嫌だな」と思えたので、スアの気持も理解出来るような気がしました。
それでも・・これでいいのか?という感じは残ってしまいます。
キム・ハヌルさんとイ・サンユンさんの二人は良かったですね。
静かに落ち着いた口調で冷静に周りの人の事にも思いを馳せることができる大人の感情を表現していました。
その中にあるお互いへの強い想いもまた言葉で表現されていてとても素敵なふたりだったと思います。
が、私はあと10年後くらいにこのドラマを観たら きっと今の印象とは違うかもしれないなぁとも思いました。
全編に渡って背景や切り取られたカットがとてもきれいでどこを取っても絵になる作品だったと思います。
まるで絵の中に二人がいて物語があるような印象でした。

主なキャスト
イ・サンユン (ソ・ドウ)
キム・ハヌル (チェ・スア)
チェ・ヨジン (ソン・ミジン)
シン・ソンロク(パク・ジンソク)
チャン・ヒジン(キム・ヘウォン)
( )内は役名です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。