韓国ドラマ「復讐の花束をあなたに」を観て
2022年5月~放送 全78話
「簡単 あらすじ」
主人公(イ・テプン/ユ・ミニョク)は中学生の時に事故に遭い脳に障害を受け7歳の知能しかない状態になる。
それでも母と幼馴染に支えられ幸せに暮らしている。
しかしその後母の死に遭い母親の財産を狙う人物が現れ主人公の状況を利用した欲と陰謀の渦に巻き込まれていく。
母親の死に関わる人物によって命を狙われ殴打された時にそのまま海に落下してしまう。
一命は取り留めたがその時に受けた打撃により「後天性サヴァン症候群」という非常に高い頭脳を得る。
そして5年後検事になった主人公は母の死の真相と関わった人物を探しだす為に動き出す。
その胸の内には復讐を誓っている。
感想
ここには「欲」の為の策を練る人物がいるのですが よくここまで考え付くなぁと思う程次から次と仕掛けていきます。
そこには必ず知られてはならない過去があってそれを隠す為には人の命を奪う事さえも厭わないという一種の鬼の様なシーンもありました。
主人公が復讐を果たすことがテーマなのですが 知りたい真実が見え隠れする中で彼に関わる人物の欲望の激しさには悪い意味で感心させられました。
家族に対しても情を全く感じず ただただ自己防衛と手にしたい欲望の為だけに人を利用し 人を傷つけていくというその人物たちには「早く罰が当たればいいのに!」とすら思ったりしましたね。
観ていくうちに欲だけに囚われて人を操ったり苦しめたりする人物に「この人はいつか自分の行っている事を反省する日が来るのかな・・その時は何を言いどんな事を思うんだろう」とそんな展開が来ることを期待しながら観ていました。
気づいたときにどうなるのか 出来れば気が付いてほしいという願望もありましたし もしもそうなった時の悔いる様子も見たいなぁと思っていました。
ただ物語自体は長いのですが展開は惹きつけられるものがありました。
毎日一話ずつ観るよりもまとめて一気に観ていきたいと思うドラマでした。
また、登場人物の中にひとりだけこの人が結局一番かわいそうだったなぁという人がいました。
愛する人がいるのに心を奪えず信じていた人なのに裏切られ大切な人にも心を折られてしまうという想いを抱く人が迎える結末には胸が痛くなりました。
掛け替えのない大切なものを失い心が壊れた人もいました。
自身の欲望の為にそれぞれのスタートがあったけれどやがてその道がひとつに交わっていく。
そこからの自分を守るための心理的な作戦は面白いというよりは ここまで知られたくない事実を一番利用する人物に知られてしまったいらだちと不安が随所に表現されていたと思います。
復讐ってたとえ果たせても最後に残るものってなんだろう?と考えさせられるドラマでしたね。
失ったものの大きさを思う時人間には復讐心が芽生えるのかもしれないと思いました。
一度は観てほしいと思うドラマでした。
見始めてから終盤に差し掛かった時にどうしても先が知りたくなりネタバレを探しまくったんです。
その結果相当詳しく書かれていた記事を見つけ結局最後まで読んでしまったら 途端に見る気が半減しました。
面白くないという意味ではなくてストーリーが分かってしまったために「こうなるのか」という変に落ち着いた気持ちになってしまいました。
それでも結果を知りながら観てはいましたがやはり驚きや感銘が薄くなっていて先に知ってしまった事を後悔しました。
それだけ面白い内容でした。
ドラマは展開を想像しながらも先読みせずに観ていく方が受ける感情が素直になっていいなぁと思いました。
主な出演者
- カン・ウンタク (イ・テプン ユ・ミニョク)
- イ・チェヨン (ハン・ユラ)
- オム・ヒョンギュン(ハン・ユジョン)
- イ・シガン (チャ・ソジュン)
- イ・イルファ (ユン・スヒ ソ・ジスク)
- イ・ミョンホ (カン・サンテ)
- ホン・イルグォン(チャ・ウソク)
- キム・ヒジョン (チュ・ファヨン)
- キム・ウンス (ヨ・スクチャ)
( )内は役名
最後まで読んでいただきありがとうございました。