韓国ドラマ「愛の選択~産婦人科の女医」を観て
![](https://i0.wp.com/riko-tsubuyaki-blog.com/wp-content/uploads/2023/06/26393129_s-e1704197284379.jpg?fit=492%2C344&ssl=1)
2010年
配信 全16話(1話 約67分)
「簡単あらすじ」
産婦人科のソ・ヘヨンは優秀な医師である。
私生活では既婚者の男性と付き合い妊娠している事が分かる。
産むことを望んでいないし離婚も出来ないと言う男性だったが ヘヨン自身も産むことには迷いがあった。
やがてふたりの交際にも翳りが出始める。
ヘヨンが勤める病院には幼馴染のジェソクが不妊科の医師をしていた。
そして新しく赴任してきた新生児担当の医師サンシクがヘヨンとジェソクにとって気になる存在になる。
医師・患者さんの様々な人間模様が産婦人科という生命の誕生の現場で繰り広げられる。
感想
1話毎に 産婦人科を訪れる患者さんやその家族の抱える問題がありましたね。
そして医師達の恋愛事情も織り交ぜられていました。
ヘヨンと幼馴染のジェソク・赴任してきたサンシク・お腹の父親に充る本院の医師との関係等 ヘヨンを取り巻く男性陣と彼女が複雑な心情に悩む姿もありました。
![](https://i0.wp.com/riko-tsubuyaki-blog.com/wp-content/uploads/2023/06/wp-1686565417763-e1704262563215.jpg?resize=500%2C334&ssl=1)
マスコミに出ている有名な女性アナウンサーが来院しました。
彼女は前置胎盤(胎盤が正常な位置ではなく子宮口を塞いでいる状態)の為 帝王切開手術を受ける事になっていました。
しかし彼女の心配は別の病院で受けた検査結果でした。
胎児はダウン症候群だったのです。
実は彼女の弟がダウン症であり 結婚前その病歴を夫の実家には打ち明けずにいたのです。
それは知らせる事で結婚が出来なくなると考えたからでした。
お腹の子がダウン症だと言う事は夫にだけに打ち明けたのですが それから夫婦の間には溝が出来 夫は病院にも顔を見せる事がなかったのですね。
手術日が近づき離婚の不安が過る彼女はヘヨンを呼びこんな事を言い出したのです。
「(出産後里子に出す為)子供は死産だった事にしてほしい」と。
とにかく離婚だけは避けたかったのです。
手術中の医師のミスで子供は死んだという事にしてくれれば マスコミの追求も逃れるし世間から同情も買える。
義理の両親からも追い出される事はないという身勝手な理由を述べたのです。
勿論ヘヨンはきっぱりと断りました。
医師の仕事は母親も子供の命も守る事だと告げたのです。
![](https://i0.wp.com/riko-tsubuyaki-blog.com/wp-content/uploads/2023/06/wp-1686565417763-e1704262563215.jpg?resize=500%2C334&ssl=1)
その後 彼女は仕事先で出血し病院へ搬送されて来ました。
そのまま緊急手術を受け男の子を出産しましたがやはりダウン症でした。
心臓にも病気があり直ぐに保育器の中で治療を受ける事になったのです。
母親になった彼女は子供を見る事を頑なに拒否するのです。
同時に義両親も夫も産まれた子供を見に来ることは無く離婚届だけが送られて来たのでした。
でもヘヨンと新生児担当の医師サンシクは一度でも見てあげて欲しいと説得しました。
サンシクは子供の様子を教えるのです。
「辛く苦しい筈なのにあの子は泣き言を言いません。とても強い子です」
「今あの子に必要なのは ” よく頑張ったね ” と声を掛けて挙げる事です」と。
それでも会わないと言い張る彼女に対してヘヨンは我慢が出来ず 会うのが母親としての役目だと強く訴えました。
彼女は言います。
「あの子が私に何をくれると言うの! 罪悪感?」そう返す彼女にサンシクは言いました。
「安心感です」
子供を直視する事を内心恐れている母親に対して
「 会う事で不安が半分になる。ぶつかる事で更に半分になる」
「誰に似ているのか見てみたいと思いませんか?」
彼女はその夜新生児室を訪れました。
保育器の中で沢山の装置に繋がれても頑張っている我が子を始めて見たのです。
母親の感情が溢れてきた様な彼女の頬には止め処なく涙が流れていました。
![](https://i0.wp.com/riko-tsubuyaki-blog.com/wp-content/uploads/2023/06/wp-1686565417763-e1704262563215.jpg?resize=500%2C334&ssl=1)
お腹の赤ちゃんが双子だと知った夫婦がいました。
しかし元気に産まれてきたのはひとりだけで もうひとりは重い病気に掛かっていたのです。
それは皮膚が鱗のように硬くなる” 魚鱗癬(ギョリンセン)” という皮膚病でした。
父親はその子を見て治らないのか?一生このままなのか?と医師に問いました。
サンシクは答える事が辛そうでしたが事実を説明しました。
一生です。
そうして更に続けます。
一生・・と言っても長くて1~2ヶ月かと・・・
この子にとっての一生とは僅かな時間だったのですね。
父親は決断しました。妻にはこの子は死んだと伝える事にしたのです。
きっとこの子に会うと妻は一生忘れられず苦しむだろうと気遣い 黙ったまま自分がずっとこの子に会いに来ると決めたのです。
自分が死ぬまで秘密にするとそう決めたのでした。
母親は保育器の中の子供に会わせてほしいと頼みましたがサンシクは 答えました。
「お子さんは・・亡くなりました」と。
父親も
「自分の腕の中で静かに逝った」と。
そうして何度目かの父親の面会の日 その子は安らかに息を引き取ったのでした。
父親は死に目に会うことが出来なかったのです。
ほんの僅かな時間の差でした。
![](https://i0.wp.com/riko-tsubuyaki-blog.com/wp-content/uploads/2023/06/26716144_s-e1704286485289.jpg?resize=500%2C334&ssl=1)
事故に遭い搬送されてきた妊婦がいましたが 脳死状態だったのです。
しかしお腹の子供は生きていました。
ですが脳死状態の母親から栄養を摂るには長くて一週間という期限なのです。
母親にチューブを通してお腹の赤ちゃんに栄養を送るのですね。
胎児は22週と数日しか経っておらず体重も400gなのです。
産まれても生存率が低く障害が残る可能性もあるのです。
家族は選択を迫られました。
危険を承知しても子供を守るのか あるいはこのまま諦めるのか・・
夫は決められず悩みました。
ヘヨンに対して あなたならどうするか?と尋ねたりしましたが未だ決められないのですね。
ですが妻を見つめながら夫は遂に決断しました。
もしも妻が僕だとしたら 子供にどんな困難があっても産んでほしいと言うだろう。
そう考えたら悩んでいた事が恥ずかしい。
そう言って眠る妻の元へ行き しっかり産んでくれよと伝えるのでした。
それからの夫はお腹の子供に対して本を読んであげたり音楽を聴かせたりするのです。
そして夫の両親も彼を気遣い胎名を付けてくれたのです。
実はふたりは未入籍だった為彼の両親は子供を諦めろと言っていたのですね。
でも夫は母親に反抗してでも妻は僕の子供の母親だ家族なんだと訴えるのでした。
そんな両親がお腹の子供に名前を付けて呼んでくれた事に夫は涙が止まりませんでした。
そうして赤ちゃんを取り上げる為の手術が始まったのです。
10時20分 男の子誕生。
10時43分 妻 死亡。
![](https://i0.wp.com/riko-tsubuyaki-blog.com/wp-content/uploads/2023/06/26716144_s-e1704286485289.jpg?resize=500%2C334&ssl=1)
子供の誕生日が妻の命日になったのです。
泣けましたねこのシーンは。
妻の呼吸器を外すという時 夫は叫びました。
外さないでくれと。
そんなに急がないでくれと。
妻に会えなくなってしまう・・・
今思い出しても本当に泣けます。
この他にもドラマがある産婦人科でしたね。
デパートのトイレにゴミ袋に入れられて捨てられていた赤ちゃん。
高校生の妊娠。
癌治療のため子供を諦めるか産む決断をするのか
子宮の摘出手術が必要だが夫が男の子が欲しいからという理由でサインをしない事で妻は命の危険に晒されてしまう
女医のヘヨンの流産の危機・・
そして医師たちの関係も少しずつ変化して行くのです。
新年のスタートとなったドラマは涙で始まりました。
とても面白かったです☆
最後まで読んでいただきありがとうございました♪
![riko-tsubuyaki-blog](https://i0.wp.com/riko-tsubuyaki-blog.com/wp-content/uploads/2022/10/wp-1665298938615.jpg?resize=96%2C96&ssl=1)