韓国ドラマ「ストーブリーグ」を観て
2019年
配信全32話(1話約30分)
「簡単あらすじ」
4年連続最下位のプロ野球チーム「ドリームズ」に新GM(ゼネラルマネージャー)ペク・スンスが就任した。
彼は野球素人だが過去に相撲・アイスホッケー・ハンドボール部を優勝に導いた経歴がある。
しかしどれも優勝の次の年には廃部となっていた。
「ドリームズ」の親会社はそこを狙いペク・スンスを選任したのだった。
公式戦が終了するとフロントの仕事が忙しくなるプロ野球の世界。
トレードやドラフト・契約更改・解雇等が選手を待ち受けていた。
新GMの手腕が問われる。
感想
面白かったです!
私は野球が好きなので楽しめましたね。
新GMのスンスは感情表現があまり上手くなく言動は誤解を生みました。
ですがチームを優勝させたいという信念は固くその為に強行な手段にも出ますが 徐々に彼に付いてくる職員も現れるのです。
スンスがまず手掛けたのは4年連続最下位の責任者である監督の留任でした。
期間は3年契約。
球団職員達は驚きましたね。
普通は責任を取って自ら辞任か解雇ですが スンスは監督を認めていたのです。
そしてコーチ全員の留任も決定しました。
しかしこのコーチ達は二つの派閥があり敵対していたのです。
スンスは「対立はこれからも続けていいけれど成績で競って下さい」と言い伝えましたね。
更に驚く発表をしました。
チームで一番人気があり数々の賞も獲得している4番バッターの放出でした。
これには流石に全員が驚き反対意見が続出したのです。
チームのグッズでも一番売れ行きが良く打者としての成績も韓国プロ野球界でも上位クラスの成績を収めていた選手だったのです。
言わば「ドリームズ」の顔的存在なのですね。
その選手も自分がトレードに出されるという話を聴いたのは授賞式の場でした。
彼はその夜スンスの車を破壊しました。
怒りを露わにしましたがスンスは全く動じないのですね。
後日スンスは彼をトレードに出す理由をスタッフの前で説明する事になりました。
野球素人という目で見ていたスタッフ達は最初こそ反発していましたが スンスが挙げる放出理由にはしっかりとした根拠がありどれも反論出来ない程調べ上げられたものだったのです。
そしてトレードの対象として獲得する選手の名前を挙げました。
その名前を聞いたスタッフは全員絶句する程の衝撃を受けるのです。
それは且つて「ドリームズ」に在籍していたピッチャーでした。
成績もトップクラスで人柄も良くチームメイトにも慕われていたのですが トレードに依りチームを離れていたのです。
その選手がもう一度戻って来る事に誰もが喜び驚くのでした。
それを実現させたスンスへの評価が少しづつ上がり始めるのですね。
ペク・スンスがチームの4番バッターをトレードに出すには訳があったのです。
ですがその時点では彼以外誰も知る事が無かったのですね。
スンスと運営チームは投手を獲得するためにアメリカへ向かいました。
目当ての選手との交渉では有名チームのGMも渡米していて交渉権を得る事が出来なくなったのです。
提示した金額には上限があり決して裕福ではない「ドリームズ」でしたので ソウルを本拠地としているチームには金銭面では勝ち目がないのですね。
落胆していた時 スンス達の通訳として交渉の場に帯同していたアメリカ在住の韓国の男性が元プロ野球選手である事を知りました。
彼は韓国代表経験のあるメジャーリーガーで新人王も獲得した選手だったのですが 兵役に就いていませんでした。
スンスは彼の実力に目を付け「ドリームズ」へ入団させようと決めるのです。
しかし兵役を逃れた事が母国で問題視され批判の的になったのです。
兵役に就けなかった理由は妻の病気だったのですね。
心臓に腫瘍が見つかり移植が必要になり自分が兵役に就くとその2年間妻をひとりでアメリカに置いて来なければならなくなるので 夫としてはそれはどうしても出来ない事だったのですね。
それで帰国せず国民からは兵役逃れのレッテルを貼られてしまったのです。
スンスは彼の韓国で野球生命を終わりたいという夢を実現させるのです。
チームにとって最大の危機が訪れます。
赤字続きのプロ野球チームを抱える親会社が「ドリームズ」を解散させるというのですね。
球団社長は赴任当初からそれが目的だったのです。
ペク・スンスをGMに抜擢したのも球団を壊す為だったのですね。
なぜならスンスは別の競技でGMを務めていた当時優勝と廃部を繰り返していたためでした。
「優勝請負人」と呼ばれていましたがその裏では廃部させる結果になってもいたのです。
球団社長も最下位チームを優勝させそして解散へと運ぶ算段だったのですね。
その為選手の契約金を前年度より減額させ 実力のある選手を他球団へ売り渡したりするのです。
ですがことごとくスンスが立ちはだかり局面を打開していくのですね。
これには社長も我慢できず一度は彼を解雇するのですが 復帰後彼の雇用契約には期限が記載されました。
プロ野球の公式戦開幕までとなったのです。
スンスは了承しました。
ペク・スンスは球団を買い取ってくれる企業を探すのです。
そして目星をつけたのがIT企業だったのです。
代表へのプレゼンを終えたスンスに伝えられた事がありました。
その企業はプロ野球チーム運営を前向きに捉え「ドリームズ」のチーム名もそのまま引き継いでくれたのです。
しかしたったひとつスンスへの要望があったのですね。
GMを辞めてもらう。だったのです。
スンスはそれを受け入れました。
*「ストーブリーグ」とはプロ野球でのオフシーズンに行われる選手の契約更改やトレード等を行う時期の事を言います。
GM就任当初から難問山積の状態でしたね。
選手の薬物使用疑惑が球界全体を揺るがし 「ドリームズ」も調査しましたが使用者は出ませんでした。
しかし他球団ではそれぞれのチームで数人は使用者が出たのです。
「ドリームズ」はクリーンは最下位チームとなったのですね。
違法賭博で自ら球団へ名乗り出た選手が居ました。
それはスンスがトレードに出したあの4番バッターだったのです。
球団は72試合の出場停止処分を与えました。
シーズンの半分に充のですね。
ここでスンスは彼の所属するチームへトレードを要求するのです。
あの4番を「ドリームズ」へ戻すのです。
その理由は彼の通算成績の分析で秋に強いというデータがあったのです。
秋はプレーオフに出場すれば優勝争いが出来るのでその時一番調子が上がる4番が必要だったのですね。
しかし4番の違法賭博情報を手に入れていたスンスは敢えて他球団へ放出し 出場停止を見越しその間に引き戻し秋に備えさせたのです。
なかなかの策士ペク・スンスだったのです。
ですが球団オーナーは「ドリームズ」を解散させるつもりだったのですから 非協力的だったのですね。
でもやり手のスンスには通用しませんでしたね。
彼は無謀な事を言い出している様で実は先の先まで見通しての発言が多かったですね。
問題を解決し球団を離れたスンスは新たな戦場へと向かうのですが その仕事を紹介したのが球団社長だったのです。
敵対していたふたりでしたが社長は彼を認めたのです。
楽しめましたね☆
最後まで読んでいただきありがとうございました♪