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韓国ドラマ「世界でもっとも美しい別れ」を観て

2023/10/24
 
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りこです。 北海道在住 猫好き・ お笑い・韓流ドラマ・ 野球・音楽・散歩・掃除が好きです。
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2017年

配信全4話(1話約66分)


簡単あらすじ


ジョンチョルは外科医だが定年を間近に控え再就職先を探していた。

上手く行かない事もあるからか妻が話しかけても返事もしない夫だった。

インヒは家族の為だけに生きてきたと言っても過言ではない専業主婦。

長女ヨンスはキャリアウーマンだが恋人だった男性が他の女性と結婚した後もふたりの関係を続けていた。

長男ジョンスは医大を目指しているが現在2浪中で友人や恋人と遊び歩く毎日である。

インヒはある日施設から認知症の義母を引き取る事にした。

施設では暴れて周りに迷惑を掛けていた義母だった。

それからの日々は家族の食事の世話・キレイ好きな性格故丁寧な掃除・義母の全ての世話を一人でこなしていた。

インヒの悩みは最近尿が出なくなる事だった。

医師である夫に話してみるものの近所の病院で診て貰え 大した事はないと冷たく言い放つばかり。

しかしインヒは夫の居る病院は安心だという思いから 大きな病院で診てもらいたいと告げた。

インヒを診た女医から念のためにと精密検査を勧められその日のうちに受診した。

そして検査結果は女医から友人である夫へ知らされた。

夫は辛い結果を聞くことになる。

妻の病名は卵巣癌。

触手でも判るほど腫瘍は大きくなっていて 他の臓器への転移も認められた。

レントゲンを診た夫は既に胃や肺にも転移している事を確認した。

その夜は真っすぐ家に帰る事が出来ない夫だった。

感想


妻の病気を知った夫は本当の事を家族に話せずにいましたね。

なんとしても救いたいと腫瘍の摘出手術を望みます。

けれど友人でもある女医や他の医師も患者に負担を掛けるばかりで回復の見込みは無いと反対するのです。

でも夫は引きませんね。受け入れられないのです。

どうしても生かしたいんだと譲りません。

結局手術が行われるのですが 開腹してみてその腫瘍の大きさに愕然とする夫でした。

閉じてくれと申し出た夫は現実を受け入れました。

病名も余命僅かである事も妻と子供たちには伏せられていました。

夫は最後まで伝えずにいようと心に決めていたのです。

寧ろ夫の本当の苦しみはここからだったのかもしれませんね。

死期が迫る妻を見ていることしか出来ず 子供達にウソをつき続けなければならないのです。

それでも夫は後で子供たちに恨まれてもいいと言うのです。

母親の余命を知る事の 苦しみを少しでも小さくしたいという父親としての思い遣りなのかもしれませんが 友人の女医はそんな彼にこう言いました。

「 最後の時間を与えられる事はしあわせよ。大切な人には愛していると伝えられる。傷つけた人にはちゃんと謝れる。その機会を妻にも子供にも与えてあげて欲しい」と。

長女のヨンスは父から真実を聞かされました。

それまでは手術も成功して直ぐに退院出来ると知らされていたので その衝撃は大きいものでした。

そして不倫関係を続けていた男性とも別れを決めます。

「いつも感じていた。あなたを愛しているのに 一緒に居るとどうして幸せじゃないんだろうと・・」

「やっと分かったわ。後ろめたさがあるからなの」

「自分勝手で誰かを傷つけている だから堂々と出来ない」

「そんな自分が嫌いなの・・」

「私も幸せになるわ。母の様に堂々と生きて行きたい」

そう告げて長かった恋に終わりを告げたのでした。

母の病気を知ってヨンスの中で何かが変わったのですね。

長男にはヨンスが母の命は長くないと告げました。

認めたくないと泣く弟でした。

妻も自分の余命を知りました。

妻は夫の姿を見つめながら呟きます。

「あなたの事が大好きで心から愛していること 分かってる?」と

夫は言葉なく何度も頷くのです。

妻には夢がありましたね。

新築の家で家族仲良く暮らす事。

建築中の家を見に行っては将来を想像してしあわせな気持ちになっていたのです。

そんな気持ちを察していた夫は家族でその家に向かいました。

妻から長男ジョンスへ

「あなたは全部忘れていいのよ。母さんの顔も笑顔も。でもひとつだけ覚えていて欲しい。あなたはお母さんのお腹から産まれた事。それだけ覚えていてね」

長女ヨンスへ

「あなたが大好きよ。心から愛してるわ。本当に愛している」

そう告げて娘の肩を抱きしめました。

大きな声を上げて泣く母でした。

夫は子供たちを先に帰してふたりで時を過ごすのですね。

妻にとって短い時間の新しい家でした。

秋から冬の入り口を迎え静かにふたりだけでゆっくりと陽だまりの様に過ごして行きました。

妻は夫に訊ねました。

「(私が死んだ後)あなたは私に会いたいと思う? それはどんな時?」

夫は答えます。

「出勤する時 寝る時 酔った時 目覚めた時 食事の時 ・・・・」と日常のあらゆる場面をひとつひとつ丁寧に挙げていくのですね。

頷きながら「それから?」と問いかける涙の妻でした。


このドラマの様な家庭は現実にあるだろうなぁと思いましたね。

娘のヨンスはどうして家族の誰も母の病気に気付かなかったのかと後悔します。

息子のジョンスもお母さんに心配ばかりかけて一度も喜ばせて挙げられなかったと後悔が終わりません。

それでもふたりは決めます。

泣くのはやめよう。お母さんの前では笑顔でいようと。

妻の日常は本当に大変でしたね。

認知症の義母がトイレを我慢できずに粗相してはその後始末をしますが 義母が委縮しないようにと励ましながら片付けます。

また柿が好物の義母に持っていくとこんな物食べられないと投げつけたりするのです。

ヨンスは自分の病気を知り義母の面倒を診る人がいなくなると気に病みある日義母の首を絞めてしまうのです。

一緒に死のうとしたのですね。

家族が止めに入り怯える義母です。

泣き崩れてしまう妻でした。

数々の気苦労が消えない妻の生活でしたね。

最後まで読んでいただきありがとうございました♪

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