韓国ドラマ「カッコウの巣」を観て-後編-
2014年
配信全102話(1話約35分)
「前編のあらすじ」
ペク・ヨニとチョン・ビョングク夫妻は妻の子宮摘出手術後 子供が望めない事もあり 義母の提案で「代理母」を依頼した。
その依頼を受けたのがイ・ファヨンだった。
彼女はお金が必要であり また この夫婦各々に対する恨みがあり 復讐の為に代理母となった。
10か月後ファヨンは男児を出産した後 その子の顔を見る事も出来ず渡米した。
6年後帰国した彼女は復讐を始める。
ヨニとビョングクの間に入り夫婦を壊していく。
更に会社の会長を務めていたヨニの父親を騙しその座を奪い その妻に精神的なショックを与え死亡の原因を作った。
ヨニとビョングクはファヨンの介入で離婚まで発展した。
全てを奪われたペク・ヨニは不倫に走った夫とファヨンへの憎しみが起き復讐を始める。
感想
無事に産まれたジヌという男の子は ヨニとビョングクや姑・叔母達から溺愛されていましたね。
ファヨンが介入するまでは平和な家族だったのです。
ヨニは自身の過去が理由で姑から家を追い出されたのですが まだ6歳のジヌは母親を求めて泣く日が続くのです。
そこにやって来たのがファヨンだったのです。
勝手に同居を始めてしまい姑と叔母は難色を示すのですが ビョングクは彼女の行動を強くは拒否出来ないのです。
ファヨンは自分がジヌの本当の母親だと繰り返し そしていずれビョングクと結婚したいと言うのでした。
ビョングクは困り果ててはいるのですが ファヨンがジヌを産んでくれたのは事実なので ヨニがいない今息子の為になるならというスタンスの様でしたね。
ですがファヨン自身はもう妻であり母であるという姿勢なのですね。
妻気取りのファヨンの態度に事あるごとに苦言を呈する義母でした。
彼女は代理母であるけれど自分こそジヌの本当の母親であるという自信を見せていたのです。
それは必ずヨニからジヌとビョングクを奪えるという確信に満ちているのです。
ビョングクは自分から離婚を言い出しましたが 内心消極的だったのですね。
妻ヨニの結婚前の出来事とは言え 男性との同棲や出産などをファヨンから聞かされ どうしても許せず離婚を選択したビョングクでしたが ヨニの署名捺印が済んでいるにも関わらず書類はまだ提出はしていなかったのです。
その離婚届を見たファヨンは怒り自分が提出してくると書類を手にした時 ビョングクは奪い返し破ってしまったのです。
1日でも早く妻になりたいファヨンにとってビョングクの煮え切らない態度や言葉には 不安と焦りや怒りを抑えられないのでした。
ヨニはジヌの件で父親の会社の元顧問弁護士イ・ミョンウンと出会います。
なかなか離婚届けを提出しないビョングクに対して離婚裁判を起こす事にするのです。
慰謝料と財産分与・養育費の支払いを巡り夫に訴状を送付したのです。
受け取った夫は激怒しヨニの元へやって来たのです。
夫は本気で離婚を考えてはいなかったと言い出したのですが ヨニの怒りと離婚・ジヌの養育権を獲得する事 等 妻の意思の固さとその勢いに反発し受けて立つのでした。
ここから泥沼の裁判が始まり同時にジヌの監護権についても争う事になるのです。
またヨニの弁護人ミョンウンがビョングクにとって気になる存在になっているのです。
そんな大人達の抗争の中幼いジヌにも異変が生じて来るのです。
ジヌにとってママと呼べる人はヨニだけなのですが ファヨンがジヌに対して恐怖を与え始めやがてジヌは心を病んで行くのです。
裁判でビョングク側はヨニが養育者にいかに相応しくないかを訴えるのです。
ありもしない男性関係をでっち上げたり 結婚前の同棲と出産についても取り上げたりしたのです。
そうしてビョングクとファヨンには同居の事実はないと相手側の弁護人は述べたのです。
ですがここでヨニ側の反論が始まったのです。
夫と愛人が夫婦同然の暮らしである事を証明する証人を登場させたのでした。
それはチョン家(夫の実家)で長年家政婦として働いていた女性だったのです。
彼女の登場にファヨンは驚きました。
実はファヨンはヨニと家政婦さんが連絡を取れない様工作していたのですね。
イ・弁護士の質問に答える家政婦さんの証言で夫側は一気に不利になったのです。
夫と愛人が同居している事。寝室が同じである事。これは夫側の弁護人の言葉とは真逆であったのです。
そして関係者特に夫や姑に衝撃を与えたのは息子ジヌに対するファヨンの暴動でした。
まだ幼いジヌは母親と離れて暮らしていますが 寂しさから人形やヨニの服を大事にして寂しさを紛らわせていたのですね。
ですがファヨンはその様子に怒りジヌからそれらを取り上げ目の前で切り刻んだのです。
泣きわめくジヌを揺さぶり頭を打ち付けたりしたのでした。
その現場を目撃した家政婦さんはそのままの事実を証言したのです。
そして切り刻まれたヨニの服をイ・弁護士は関係者に見せ物証として提出したのです。
判事は事前にジヌと面談していて ジヌが母親を求めている事 会えない寂しさをヨニの髪飾りを握る事で埋めていた事などの説明を加え審判を申し渡しました。
息子の監護権を原告ヨニに。
被告人ビョングクには慰謝料と養育費の支払いを命じました。
これにより離婚も成立したのです。
直後自分が不利な立場になった事を察しファヨンはジヌを連れ出すという暴挙に出ました。
夫ビョングクは控訴するとヨニに告げました。
必ず養育権を取り戻すと言うのです。
ですが夫はヨニから衝撃的な事を告げられたのです。
ファヨンはヨニに復讐する為に夫に近付いたという事。
理由はヨニの同棲相手だった男性の妹がファヨンである事。
事故死だったにも関わらずヨニが兄を殺したと思い込み復讐をする為夫は利用された事。
これらを伝えると信じようとせず激高した夫はヨニに飛び掛かったのです。
そしてジヌを連れ去ったのもファヨンだと告げると夫は否定するのですが イ・弁護士が確認しファヨンが裁判所からジヌを連れ出した事が分かったのです。
更にビョングクはファヨンの裏の顔を知る事になるのです。
ひとりの男がビョングクを訪ねて来ました。
そして自分は以前ファヨンと同棲していて彼女との間に産まれた子を探していると告げたのです。
男は昔彼女が自分のお金を奪い姿を消した事や 自分の足に火傷を負わせ逃げた事 出産後子供を棄てた事を話し その時ファヨンが残した手紙も見せたのです。
ビョングクは純粋にファヨンは自分を愛してくれたと信じていたのですね。
10年前ふたりは付き合っていましたがビョングクにとっては遊びの範疇だったのです。
ファヨンは捨てられその後ビョングクは兄の元恋人だったヨニと結婚した事で ふたりに恨みを抱いたのですね。
代理母の依頼もあのふたりであると知り復讐の為に受けた話だったのです。
男の話からビョングクはファヨンに利用されたと知り激怒しました。
ファヨンはその後ビョングクと姑から家を追い出されたのです。
ですがファヨンの目的は代理とは言え自分がお腹を痛めて産んだジヌと その子の父親であるビョングクと3人で暮らす事でした。
チョン家の嫁になり兄を殺したヨニから夫も子供も家庭も全て奪う事で終わる復讐だったのですね。
ですがビョングクとヨニは離婚しましたが 子供はヨニの手に渡り ビョングクから追い出された事で彼女は復讐のシナリオにまだ終止符を打つわけにはいかなかったのです。
ファヨンは自分が代理母でありビョングクの子供を産んだと記者の前で暴露したのです。
そして代理母の親権を争う訴訟を起こしたのです。
ファヨンには勝訴出来る 絶対的な切り札があったのです。
訴状を受け取ったヨニとイ・弁護士はファヨンがジヌの母親であると断言し自信を見せる理由が掴めずにいました。
そうして裁判の日がやって来たのです。
ファヨンから爆弾発言が出たのです。
代理出産の為の検査の日 彼女は兄の友人だった医師が担当する事を知り ある計画を企てていたのです。
そして法廷で暴露したのです。
「卵子をすり替えてもらった」と。
ヨニと自分の卵子をすり替え受精したのだと。
だからジヌは正式にビョングクと自分の子供なのだと言い放ったのです。
後日公判の日 ファヨンに協力した医師が証人席で語った真実。
卵子のすり替えについて証言しました。
自信満々だったファヨンの表情が一瞬にして鬼の形相に変わる医師の言葉だったのです。
驚く発言でしたね。
ビョングクはファヨンとの関係を終えその後はヨニに対しての自分の行動を後悔し しあわせな家庭を失った事でお酒に逃げ悲しみから立ち直れずにいましたね。
ファヨンへは怒りが残りヨニへは未練と後悔が残った様でした。
一番の被害者は子供のジヌでしたね。
ファヨンの仕打ちはジヌの心を追い詰め夢遊病を発症し 母に会いたいという子供の切なる願いを封じ込めさせ感情を奪い取りました。
ジヌがヨニと会っていた時ビョングクとファヨンは無理やりふたりを引き裂き 夫に抱きかかえられたジヌはビョングクの耳元で渾身の力を込めママ!と何度も泣き叫んだのです。
ビョングクはその必死な息子の声に立ち止まり腕を緩めたのです。
ジヌは全力でヨニの元へ走り抱き付いたのでした。
ジヌの求めている人はヨニである事を痛感したのですね。
ファヨンの昔の同棲相手が自分たちの子供を探していましたが その子は意外なところにいたのです。
激しいやりとりが多かった復讐劇でしたね。
面白かったです☆
最後まで読んでいただきありがとうございました♪