韓国ドラマ「甘くない女たち~付岩洞の復讐者たち~」を観て
2017年
配信 全12話(1話 約65分)
「簡単あらすじ」
*キム・ジョンヘ 36歳
夫に隠し子が居た事を知らされ更に同居すると告げられる。
彼女は漸く出来た子を流産していたがそんな中突然の夫の告白だった。
夫は結婚前にその子を授かっていたのだが最近になって存在を知ったのだった。
高校生になっている息子がやって来た。
*イ・ミスク 42歳
教育長を目指し選挙活動をする夫と高校生の娘の3人暮らし。
彼女は夫のDVに苦しんでいた。
しかし誰にも言えず耐える日々だった。
娘は暴力を受けている母に対していつまで我慢するのかと半ば責める様な口ぶりだ。
夫婦にはもうひとり子供がいたが自殺していた。
*ホン・ドヒ 45歳
娘と息子がいるシングルマザー。
夫の死後市場で鮮魚店を営んでいる。
息子が学校で喧嘩の末相手を負傷させてしまい警察へ届けると相手の親に責められていた。
警察沙汰にはしたくない彼女は示談に持ち込むため交渉する。
しかし相手の要求額に愕然となる。
彼女達はジョンへの声掛けで知り合い彼女の突拍子もない提案に驚く。
「付岩洞復讐者(プアムドン ポクスジャ)ソシアルクラブ」を作ろうと。
復讐したい相手に皆で決行しようと言うのだ。
最初は乗り気ではないミスクとドヒだったがそれぞれ重荷を抱えている身である為 やがてその提案を受け入れる。
長いネーミングを略して「復者(ポクジャ)クラブ」とした。
そのクラブにもうひとり加わりたいという申し出があった。
意外な人物だった。
感想
なんとなく面白かったドラマでしたね。
主婦3人の復讐クラブにもうひとりやってきたのは ジョンへと同居する事になった夫の隠し子スギョムでした。
高校生の義理の息子は両親に復讐したいと言うのです。
実母は自分を産んで直ぐに捨て彼は祖母に育てて貰ったのです。
その祖母が亡くなり実父である夫に引き取られる事になったのですね。
しかもそこには愛情ではなく父の出世の為に自分が利用されている事を知っていたのです。
実母は祖母が大切にしていた土地を勝手に売りに出したのです。
祖母は僅かな広さでしたがそこで野菜を作っていたのですね。
スギョムは激怒しますが母は何も悪い事はしていないと開き直るのです。
そして今日は何の日か知っているのか!と息子に訊かれ母は答えられないのです。
その様子を見て落胆する息子でした。
この日は祖母の命日だったのです。
彼は実母への復讐心が沸き上がったのです。
ジョンへ達は子供を復讐の場に入れてはいけないと断りますが 彼の本気の気持ちを理解してメンバーに受け入れたのです。
こうして高校生ひとりと主婦達の復讐クラブ「復者(ポクジャ)クラブ」が発足したのです。
しかし復讐と言ってもどんな方法を取るのか決まりません。
とにかく血を流すような事はしたくない。
法に触れる事は良くない。
悪人には成り下がりたくない。
つまり・・・ささやかな復讐でいい・・・
それで行きます。
が一体どんな方法があるのか悩みます。
まだ方向性も決まっていない時に 主婦3人で入ったカフェで 店員さんにイチャモンを付けている男がいました。
彼女達はその男の言い草に腹を立てある事をしました。
その男がトイレに入った隙を狙いバケツ一杯の水を天井から投げ入れたのです。
そして逃げました。
それが始まりのきっかけになりましたね。
ささやかに。
ドヒの娘は高校の体育指導をする臨時教員でした。
しかし校長にセクハラを受けてしまいます。
それを知ったドヒはクラブの面々を招集して復讐を考えるのです。
父兄が集まる場で決行する事にしました。
校長を呼び止める役・その間に飲み物に下剤を入れる役目2人。
ですが緊張と焦りで封を切る事が出来ず時間が掛かるのです。
なんとか少量グラスに入りました。
校長が椅子に座り水を飲むとトイレに行きたいと席を立とうとしましたが なぜか椅子が離れないのです。
スギョムが椅子に接着剤を塗っていたのです。
校長はトイレに行きたいけれど椅子が離れないと焦りだし結局椅子をおしりに着けたままトイレに向かいました。
服を脱ぐしかないので放り出された椅子とくっついたままのスラックス。
そしてトイレ中の校長にクラブからの復讐メッセージを送ったのです。
これが本当の最初の復讐でしたね。
夫のDVを耐えているミスクには息子がいましたが自殺していました。
しかし夫は世間には息子の死を隠していました。
父親の望む学校への受験に失敗した息子を無理やり留学させようとしたのです。
息子は泣く程拒否したのですが父親は許さなかったのです。
その結果子供は自らの命を絶ったのでした。
夫はお酒を飲むと妻に対して暴言や暴力を振る様になったのです。
妻は必死に耐えていたのですが張り詰めていた糸が切れる事が起きました。
夫は息子の思い出になる物を捨て様としたのです。
妻が大事にしていた制服を無断で段ボールの中に投げ捨てたのです。
それを見つけた時妻の心が決まりましたね。
復讐したいと強く思ったのです。
ジョンへの夫は後継者になる為に息子を利用しようと目論んでいたのです。
ジョンへと夫は愛のない政略結婚でした。
結婚して10年間家の為だけの生活でした。
ジョンへは財閥の末娘ですが実は婚外子だったのです。
その為子供の頃から義理の姉には嫌がらせを受け続けていたのですね。
日頃から夫への不満もありましたが今回結婚前とはいえ子供がいてしかも同居すると突然言われ その意図が自分の後継者への道を作る為と知ったジョンへはあの夫の好きな様にはさせたくないと復讐を誓うのです。
その気持ちを決定づけたのがジョンへが揃えていた赤ちゃんの為のおもちゃでした。
流産後も大切にしていたのですが夫は断りもなく捨てていたのです。
火が着きましたね。
ささやかな復讐は何度か決行しましたが 気分がスッキリするところまではいかないクラブです。
ですが最大のチャンスが訪れます。
ミスクの夫が教育長への候補者となった事でそのサポートをしているのがセクハラ校長とジョンへの夫である事が判ったのです。
もしもミスクの夫が当選すればセクハラ校長もジョンへの夫もその権力を持って今後助けを得られる。
しかし落選すれば・・3人共力を失う。
この選挙を利用すれば3人まとめて復讐出来るのではと考えた「復者クラブ」でした。
その為には3人の間で何か賄賂や裏取引があるのではないかと読み 証拠探しを始めました。
しかし結果は肩透かしを食らうのです。
なかなか復讐が出来ずにいるとこのクラブの存在に気付いた男がいたのです。
そして脅迫状を送って来たのです。
やがてそれはジョンへの夫とミスクの夫にまで知られる事になってしまいました。
クラブは休業に追い込まれてしまうのです。
ジョンへは見た目の印象と違い面白い一面が出てきて笑えましたね。
ミスクも我慢の人でしたけれど夫の子供への言葉や仕打ちにキレました。
ドヒは姉御肌ですがひとりで子育てしている時にふと心細さや寂しさが襲うのでしょうね。
なんだか切なくなりましたね。
高校生のスギョムは継母となったジョンへとクラブを挟んで打ち解けてきました。
皆何かしら辛い思いを抱えている「復者クラブ」でしたね。
最終決着はジョンへ・ミスク・ドヒ・スギョム が望む形になりましたが少し上手くいかない事の方が多かった復讐劇でしたね。
復讐がゆるくて笑えました。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪