韓国ドラマ「ショーウィンドウ：女王の家」を観て

2022年

配信全16話（１話約65分）

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「簡単あらすじ」

タウンハウスに住むハン・ソンジュは夫・娘・息子との4人暮らし。

周りの住人達からはソンジュの美しさや品のある佇まいからタウンハウスの女王と呼ばれている。

彼女の夫はファッションメーカー「ラヘン」グループの専務。

ラヘンはソンジュの母親が会長を務めている大企業である。

夫シン・ミョンソプは良い夫良い父親であったが 妻には見せていない一面があった。

彼には愛人がいたのだ。

ユン・ミラという美術講師でありミョンソプとは交際期間を決めて始めた関係であり その日を迎えたら別れるという約束だった。

しかし その期日が来た日ミョンソプとミラは最後の時を一緒に過ごしていたが ミラが自殺を図り結局関係は続くことになった。

別れられなかったミョンソプはミラを自宅の近くに住まわせてしまう。

やがて彼女は意図的に妻ソンジュに近づいていく。

夫の不倫相手だとは知らずに妻はミラと親しくなっていく。

感想

最後は本当の復讐でしたね。

精神的なものではなくこの世からの抹殺でした。

妻のソンジュは夫をとても愛していて 彼に愛人がいるなど疑いもしないのです。

しかし彼女の母親は娘婿の人格に疑いを持っていたのです。

ソンジュに向かっては「あの男の言葉を信じ過ぎてはいけない」と会うたびに警告していたのですが彼女は聞く耳を持ちませんでした。

それでも母親は彼は本性を隠していると見抜いていたのです。

夫には強いコンプレックスがありました。

と言うのも妻が会長の娘という事実が彼を現在の専務という位置まで押し上げたのは言うまでもないのですね。

妻は何かと陰で夫の力になっていたのです。

周囲から逆玉の輿に乗ったと陰口を叩かれても仕方のない状況だったのです。

ですから夫の心中は穏やかではなく いつか自分の力でラヘングループのトップの座を奪ってやるという野望を抱いていたのです。

でもそれまではどんなに罵られても耐えてみせ 家庭を大事にし　妻を大切にしている夫を演じていたのですね。

夫にとっての不倫相手ミラは癒しの存在だったようです。

一度は期間限定だったため別れるはずだったのに ミラは服毒自殺を図り夫を引き留めました。

夫もミラの命がけの想いに彼女を愛しく感じたのかもしれませんね。

でも それはミラの思惑通りだったのかもしれません。

彼女は以前夫の出張先に同行した時 妻のソンジュに会っていたのです。

その出張の日が夫と愛人の交際期間最後の日だったのです。

母親の直観からかソンジュに対して直ぐに夫の元へ行く様にと半ば命令の様な形で娘に告げた母です。

その時自宅にいた妻ですがあまりにも強引な母親の言葉に渋々従い そこで出張先へ赴きました。

勿論彼女の存在は知らないのですが　夫が突然の妻の登場に驚きなんとかミラと会わない様にと工作していましたが 彼の知らない所でふたりは会う事になったのです。

ですがそれは決して偶然の出会いではありませんでしたね。

不倫相手のミラに対して夫はこう言いました。

「自分の目的を達成した時 隣にいるのは君だ」と

つまり夫がラヘンのトップに座った時　妻の立場は君だと言ってますね。

その言葉を素直に信じるミラでした。

その時が来るまでは ミラに無茶な事はしないようにと釘を刺しているようです。自分を信じて待っていて欲しいというのが夫の言葉なのですが　本心は・・・

ミラはミョンソプを信じながらもやはり不安が大きいのですね。

近くにいる妻のソンジュに自ら近づいて行くのです。

そして親しくなりやがて自分の秘密を話す様になります。

それは「私は他人の夫を愛しています」とソンジュに告白したのです。

実はこの少し前にミラに対しての噂が流れていたのですね。

不倫しているようだと。

ソンジュはそれは噂に過ぎないだろうと皆の前で言い捨て ミラを庇うのです。

しかし流れている噂を ミラ自身が認める形になったのです。

それでもソンジュはまさかその「他人の夫」が自分の夫を指しているとは思いもしないのです。

ソンジュは意外な言葉をミラに伝えます。

「奪いなさい」

「あなたが妻になるのよ」と。

　

ソンジュには悔やみきれない過去がありましたね。

妹がひとり居たのですが不倫している事が分かったのです。

ソンジュは別れなさいと言いましたが妹は出来ないと首を振りました。

妹はソンジュに「彼がいなければ生きて行けない」と泣きながら訴えました。

それを受けソンジュは「だったら死になさい！死んでしまいなさい！」と売り言葉に買い言葉で叫んでしまったのです。

次の日　妹は自ら命を絶ったのでした。

ソンジュの大きな後悔が 今目の前で不倫の関係に苦しむミラと妹の姿が重なり 諦めろとは言えず 奪いなさいという言葉を選択したのです。

自分の夫の相手だとは知らずに・・

そうしてミラはその言葉を実行に移して行くのです。

ソンジュの夫を奪う為に更に近づき やがて夫ミョンソプをも脅かす行動に出るのです。

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妻に近づくミラを徐々に敬遠していく夫ですが ミラは手を緩めないですね。

妻になりたいという欲望が強くなり 遂に自分の正体を明かす時が訪れます。

妻も深く傷つきますがそれ以上に子供たちが傷つく結果になるのです。

夫はミラに対して自分の隣にいるのは君だと言ったのに　それをミラが結婚出来ると思い込むと「形にこだわることは無い　大事なのは心がつながっている事だ」と言って逃れようとする日が来るのですね。

それでもミラの想いは本物で夫ミョンソプを諦めるなどしません。

夫はなんとかミラを自分から離すために留学を勧めますが ミラは渡航したと見せかけ韓国に留まるのです。

ミラは何度かミョンソプから命を狙われたりもしました。

その頃にはミョンソプの本心を知り 愛情が恨みに変わって行くのです。

ミョンソプへの強い殺意を表すミラに対して夫は酷い言葉を投げかけました。

「お前ごときが俺を殺す？　愛していたがお前はただ欲を満たす人形に過ぎない」と言い放ったのです！

彼が愛したのは妻でも愛人でもなく 自分自身だった。

久々に本当に憎い夫だなと思えるドラマでしたね。