韓国ドラマ「美しい私の花嫁」を観て
2015年
配信全16話(1話約60分)
「簡単あらすじ」
銀行員のキム・ドヒョンは2年間付き合った恋人ユン・ジュヨンにプロポーズをする。
指輪を渡されたジュヨンは躊躇する。
後日 ジュヨンから電話があり彼のプロポーズを受けたと思われる様な言葉があった。
料理を作りながら彼の帰りを待つジュヨンに電話が入る。
彼女の表情が一気に不安と恐怖に変わる。
ドヒョンにもまた一本の電話が入る。
彼は直後暗い顔になった。
彼女の待つ自宅へ戻るとそこにジュヨンの姿は無かった。
そして指輪が置いてあったのだ。
料理途中であった事が分かる状態だった為 ドヒョンは彼女の身に何かが起きた事を察しそれから3日間探し続けた。
ジュヨンの失踪から4日後見付ける事が出来ず 警察へ向かい捜索を依頼した。
刑事のチャ・ユンミは失踪者の名前を見て改めてドヒョンの話を訊くために自宅を訪れた。
しかし彼は何かを隠している様子があり 刑事達からはジュヨンの失踪に彼が関係しているのではないかと疑われる。
ドヒョンは独自に彼女を探し始めるが危険な領域に足を踏み入れる事になる。
感想
激しいアクションシーンが印象的なドラマでした。
ドヒョンは銀行員であるのですが出身部隊が海軍の特殊部隊(UDT)であり一般人なら一人で17人は相手に出来る程の凄腕だったのですね。
訓練されているので仕留め方を熟知しているのです。
彼が闘う闇の世界の人達にもひとりで立ち向かって行きましたね。
恋人のジュヨンには秘密がありました。
彼女の正体を知っていたのが刑事のユンミでした。
ユンミは闇金業者の裏で行われている悪行を仕切る ” 解決師 ” と呼ばれる男を逮捕するために2年前から偵察し動いていたのです。
警察内部ではその男を ”影” と呼んでいたのです。
その男の秘密情報を得る為に刑事ユンミの情報員となったのがジュヨンでした。
当時ジュヨンは ホステスで ” 解決師 ” の女だったのですね。
その彼女が銀行員が探している婚約者だと知り 刑事のユンミはドヒョンに彼女の身の上等を本当に知っているのか ? と訊くのです。
凡そふたりが結びつくにはあまりにも環境が違い過ぎたのです。
ジュヨンが情報員になったのには理由がありました。
刑事のユンミは再三ジュヨンに秘密裏に ” 解決師 ”の情報が欲しいと依頼していたのですがその度に断られていたのです。
けれどある夜ジュヨンは刑事の依頼を受け入れる事にしたのですが その心変わりの理由を訊いたのです。
ジュヨンは「会ったの・・初恋の人に」と答えたのです。
その人こそがキム・ドヒョンだったのです。
ドヒョンとジュヨンの出会いは3年前の雨の降る日でした。
傘を持たない彼女が隣で雨宿りしていたのですが 彼は自分の傘を貸してあげました。
それがきっかけになり付き合いが始まり やがて愛し合うようになったのです。
ドヒョンは彼女が失踪後 刑事ユンミからふたりが出会った時期を訊かれていました。
その時ドヒョンは3年前・・と少し訳ありげに答えたのです。
彼女の本来の姿を知っているユンミは事実をドヒョンに打ち明ける事を躊躇います。
あまりにも必死に探し続ける姿を目の当たりにしているからですね。
しかしドヒョンという人は想像以上に深く真実を見る目を持っていたようです。
そして頑固だけれど真っすぐで想いに一途でしたね。
彼は全てを知っていたのです。
彼女が何者であるか 隠したい過去や抜け出せずにいる環境を。
ジュヨンが失踪した後に彼女の兄夫婦の会話から 彼女が妊娠していた事を知るドヒョンでした。
彼女を想い泣きながらベビーベッドを組み立てる姿がありました。
ドヒョンと一緒に食事をする為にお料理をしていたあの日 きっと妊娠を伝えるつもりだったのでしょうね。
その後 ユンミの先輩刑事が執拗にドヒョンを疑い 自宅を捜索した時に台所で血液を拭き取った跡を見つけたのです。
それに依りドヒョンが彼女を殺害して遺棄したのではないかとの容疑を掛けられ逮捕されたのですが 後にその血液は彼女の流産を示す下血である事が判明したのです。
彼女にあの日掛かって来た電話により強く衝撃を受けた為だったのですね。
しかしそんな事は知る筈もなく 彼女が独りで苦しんでいたと思うと涙が止まらないドヒョンでした。
ジュヨンを探す日々が続く中 闇金業者に辿り着きその後彼らの後ろには更に恐ろしい人物が存在している事実を知るのです。
ドヒョンは刑事ユンミと共に情報を共有しやがて真の悪の元へ出向く事になります。
そこでは内部の権力闘争が起こり そしてドヒョンが勤める銀行の上層部との不正融資問題までも関連し それを隠ぺいする為のペーパーカンパニーを突き止めるという展開まで発展するのですね。
愛する女性の失踪から始まり 必死で探し求めて動いた銀行員でしたが 彼女の居た世界はそう簡単に抜け出せる所ではなかったのです。
ドヒョンが銀行員になると決めたのには理由があったのです。
それは高校生の時 後輩だった女性の言葉でした。
彼女の家は貧しくて 母親が露店で果物を売っていたのですが その事が当時の彼女には恥ずかしくて 友人たちには知られたく無かったのですね。
彼女は銀行にいるのが好きだと言いました。
それはお金を存分に見られるからと。
そして彼女は言いました。
私はお金を稼ぐと。
その時は自分の姿は変わっているはずだから 私の事はきっと分からないはずだと。
でもあなたにだけは特別に声を掛けるわと言いました。
それがあの雨の日だったのですね。
彼は答えます。
どんなに君が変わっていても必ず気付くと。
すると彼女は言いました。
「気付かないで。私は変わるの。だから絶対に気付かないで」と。
その女性がジュヨンだったのです。
ふたりは高校生の時に出会っていてあまり素行が良くなかった彼女をドヒョンが助ける場面もあったのです。
でもその頃からお互いが好きだったのですね。
ドヒョンは 銀行員になればいつか彼女に再会出来ると信じたのでしょうね。
彼にはどんな彼女でも受け止める深い愛情があったのです。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪