韓国ドラマ「私のハッピーエンド」を観て-第16話(最終話)-
2023年
配信全16話(1話約64分)
「これまでのあらすじ」
家具デザイン会社の社長兼デザイナーのソ・ジェウォンは子供の頃から精神疾患があり苦しんでいた。
その為意識障害を引き起こし夫ではない男の子供を産んだ。
しかし本人は記憶が無く夫の子だと信じていた。
事実を知った夫は不倫をし離婚を告げるがその後 妻の病気を知り 妊娠も病気が引き起こした事が原因であると理解する。
ジェウォンは離婚を受け入れた後2日間失踪していたが夫の元へ戻った時には一部の記憶を失くしていた。
夫は不倫相手と別れ 妻を見守ると決めたのだがその後彼の遺体が発見される。
容疑者として逮捕されたのは妻だった。
証拠不十分で釈放されたが 失っていた記憶を取り戻したジェウォンは自ら精神病院の門を叩いた。
自分の病気と向き合い自分を取り戻す努力をしたのだ。
そうして退院したジェウォンは失くした物を取り返すと決意する。
その協力者として部下のユン・テオがいつも側にいたのだ。
夫の不倫相手で親友だったユンジンは執拗にジェウォンを追い詰める。
ユンジンは夫殺害にも関与していた。
そしてその父親が夫を殺害した犯人だった。
それを暴いたのはジェウォン自らが囮になる事で証拠を掴んだのだった。
ユンジンは更に攻撃する。
ジェウォンの父親は彼女の母を殺した犯人だという記事を出させた。
父は逮捕され裁判へと進む。
結審の日ジェウォンの父が無罪になった事を受け ユンジンは次の手を準備したが直後 自身が殺人の罪を着せた男に誘い出され出向いた先で刑事とテオやジェウォンの姿を見て逃げたのだ。
感想
ユンジンは父親にも そして以前ジェウォンを襲わせた男にも指摘されていましたね。
彼女の中にはいつもジェウォンへの根深い嫉妬心があった事を。
それは誰よりも本人が自覚しジェウォンから全てを奪う事が自分の幸せに繋がると思い込んでいた様ですね。
しかし夫スンヨンとの不倫関係もユンジンはその先の幸せな結婚とジェウォンの娘アリンを自分の子として育てると言う夢も 結局はスンヨンが本気ではなく寧ろ彼の復讐に利用されていたと気付かされるのです。
その恨みはやがてスンヨン殺害のきっかけを作り彼女の父親が手を下したのでした。
ユンジンは殺人を犯していました。
その罪を元刑事ナム・テジュに被せたのですが彼の逆襲を受けるのです。
彼女を誘き寄せる為に口実を作ったテジュはユンジンの言葉を録音していたのです。
テジュの合図を受け刑事が現れ その後ろにジェウォンとテオの姿を見たユンジンは
嵌められた事に気付き 慌てて車に乗り込みそのまま逃走したのでした。
警察はジェウォンの夫殺害関与と ユンジンが手を下した殺人事件の犯人として彼女を指名手配したのです。
アメリカから娘アリンが帰国することになりました。
その情報をテオの妹がSNSに載せた事で逃走中のユンジンに知られてしまうのです。
ユンジンは自暴自棄になっていましたね。
少し前にジェウォンと会った彼女は ジェウォンの夫殺害現場の映像を見せられました。
ジェウォンとしてはユンジンに自首のチャンスを与えたかったのです。
しかしその気持ちを無視し ユンジンは開き直ったのです。
公表したければすればいいと言い捨てたのです。が内心公表される事を恐れていたのでしょう。
その後 なかなかマスコミに出ない事で焦りを覚えたのです。
ジェウォンは一体なぜ公表しないのか・・
そして気付いたのでした。
娘アリンの為だという事。
公表すれば娘が全てを知る。
彼女はそのアリンの帰国を知り誘拐を企んだのです。
ジェウォンはユンジンが娘の帰国を知った事で胸騒ぎを覚え空港へ急ぎました。
しかしアリンは既にユンジンと一緒だったのです。
アリンは帰国後まだ会っていない母のジェウォンに連絡する と言うとその気持ちを上手く逸らさせるユンジンでした。
ふたりはカフェに入りアリンに質問をします。
「アメリカにいる時一番会いたかった人は誰?」と。
アリンは
「パパ」と答えました。
そしてその事はママには内緒にしてと言うのです。
「ママはパパの事を話してくれない」と続けたのです。
ユンジンは父親が亡くなった事をジェウォンはまだ話していないんだと察しました。
そしてまた 会いたい人がパパだと答えたアリンにユンジンは複雑な表情を見せたのです。
その人の命を奪う事に関与したのが自分だからですね。
ふたりがそんな話をしている間も 必死で娘を探し警察も捜索する中にいたジェウォンでしたがユンジンから電話が入ったのです。
瞬間 怒りの感情が爆発しましたがユンジンはアリンは無事だと伝えたのです。
その後 無事に再会したジェウォンは娘が怖い想いをしたのではないかと危惧しましたが アリンから出た言葉は
「おばさんとアイスを食べて楽しかった」でした。
警察署の前の道路で交通事故が起こりました。
トラックに跳ねられた人は大量に流れる血の中で息を引き取ったのです。
ユンジンでした。
彼女は自首する為にその場に居たのですね。
倒れたユンジンの脳裏に浮かんでいたのは親友ジェウォンとの笑顔の姿だったのです。
そして父親に対して彼女の最期の心の中の言葉
「ちゃんと見ていてお父さん 私の結末を・・・」
駆け付けた刑事は彼女の死を確認したのです。
それから一年後
ジェウォンは再び社長の座に就き仕事を熟していました。
ある日 社員達のパソコンにメールが入ったのです。
これまで迷惑を掛けてきた事を謝罪し 自身の病気の事を打ち明けた社長ジェウォンからでした。
そして 最後に辞任する事を報告したのです。
後任はユン・テオが任されましたね。
ジェウォンはもう一度自分と向き合いました。
長年苦しんだ躁うつ病と幻覚にも目を背けずそれらを受け止める事にしたのです。
受け止める事で少しづつ前進する事を信じて。
そして側にはテオがいるのです。
彼の思いがジェウォンに届いたのですね。
ジェウォンは以前川に投げ捨てられた事がありましたが あの時目覚めると自分を心配している3人の顔がありましたね。
(後に誰かの手によってではなく 自分が飛び込んだと気付くのです)
でもその時の彼女はその3人の誰をも信用する事が出来なかったのでした。
ストーカー被害に悩まされていたその時期だったからです。
そして病気からくる恐怖心でもありましたね。
でも今彼女の思いはこうでした。
「あの3人(父親・夫・テオ)が信じてもいい人たち」だったと。
そして人生においてハッピーエンドはないとも言いました。
今日は幸せでも明日何が待ち受けているのか分からない
でも明後日はまた幸せかもしれない
その繰り返しである
だから今を生き抜ければいいと。
そして側にいる人を大切に共に生きられればそれでいい。と。
彼女が苦しみの中から導き出した答えでしたね。
*因みにアリンはユンジンの恋人だった男の子供でしたね。
ジェオンが薬とアルコールの影響を受け意識が朦朧とした中を襲ったのです。
それもユンジンの恨みを買うひとつでしたね。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪